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新・漫画ガスの話 18
作成日2020/10/12　更新日2022/04/04

③ガスの科学／圧力の話　圧力の測定

圧力を測定する機器、非常に多くの場所で利用されているブルドン管やマノメータの話です。
液体酸素や液体窒素の貯槽の液面計は圧力計（差圧計）です。圧力を測るのにマノメータを使うことがありますが、これはその逆、圧力から逆に液面の高さを求めます。ただし液面の高さは液体の密度、重力加速度で変わるので本当は微調整が必要です。液体の温度や組成が変われば密度が変わり、液面の高さの測定の誤差ができます。		 なお、液体窒素の貯槽の液面計が圧力計であることは業界の常識なのですが、新入社員の中には全く知らないという人もいます。浮き子のようなもので測定していると思っている人もいるようですが、こういう低温の装置の中にうまく浮かべられる浮きは見当たりません。
なお、差圧で測定する液面計の場合、圧力を取り出す導管の中に気泡が入ったり逆に液体が入ったりすると大きな測定エラーを起こすことがあります。設計時点でそのようなことが起らないようにする、導管のレイアウトや傾斜などの工夫が重要です。