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新・漫画ガスの話 50
作成日2020/10/24 更新日2022/04/06

Eガスの科学/温度の話 シャルルの法則

18世紀末、パリでは立て続けに二つの世界初の有人飛行が達成されました。
熱気球とガス気球です。シャルルのガス気球は2番目でしたが、人が空を飛んだ偉業には違いはありません。空を飛ぶのに一番も二番も関係ありません。熱気球は開発したモンゴルフィー兄弟に因んでモンゴルフィエール、ガス気球は開発リーダーのシャルルに因んでシャルリエールと呼ばれました。
化学反応で熱くなった発生直後の水素はいくら気球に充填してもすぐに冷えてしぼんでしまいます。掲示板には毎日、ガス気球の充填の様子が表示されますが、いつまでたっても気球は大きくなりません。
シャルルは温度とガスの容積の関係に大いに興味を持って研究を始めました。そして後にシャルルの法則と呼ばれる法則の発見にたどり着きました。しかし、シャルルもキャヴェンディッシュのように発表をしませんでした。シャルルはガス気球で空を飛ぶことが重要であり、ガスの研究にはあまり興味がなかったようです。
データをまとめ、「シャルルの法則」を発表したのはゲイ=リュサック、シャルルの研究から15年後のことでした。