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ムーヴFF・X Limitedの諸元

車名 型式 ダイハツDBA-L175S
寸法・重量 全長x全幅x全高 mm 3,395x1,475x1,630
室内長x幅x高 mm 2,110x1,350x1,310
ホイールべース mm 2,490
トレッド前/後 mm 1,300/1,295
最低地上高 mm 160
車両重量 kg 840
乗車定員 4
性能 燃料消費率 10.15モード走行 km/L 23.0
最小回転半径 m 4.5
エンジン エンジン 型式 KF-VE型

種類
水冷直列3気筒12バルブDOHC横置

総排気量 cc 658

内径X行程 mm 63.0×70.4

圧縮比 - 10.8

最高出力(ネット) PS/rpm 58/7,200

最大トルク(ネット) kg・m/rpm 6.6/4,000

燃料供給装置
電子制御式燃料噴射装置

使用燃料およびタンク容量 L 無鉛レギュラーガソリン・36
トランスミッション 駆動方式
FF(前2輪駆動)/CVTインパネセンターシフト
クラッチ形式
3要素1段2相形
変速比 前進 3.327〜0.628
後退 2.230
最終減速比
5.444
ステアリング形式
ラック&ピニオン
ブレーキ形式
ディスク/リーディング・トレーリング
駐車ブレーキ
機械式後2輪制動
サスペンション形式 マクファーソン・ストラット式コイルスプリング

トーションビーム式コイルスプリング
タイヤ 前後 155/65R14 75S
 
室内の広さも評判のムーヴ。
わが家の歴代の車との比較です
 
72年式のホンダライフ4ドア。全長わずか3メートルの車体に1660mmの室内長。当時としては驚異的な広さ。大人4人でもなんとか乗ることができる日本版ミニでした。エンジンは360ccの4サイクル。
ムーヴも同じ「軽自動車」という分類ですが、全く比較することができません。車重は300kg以上も重く、車幅は20cm近くも広くなっています。
ムーヴは70年代の大衆車と比較した方がよさそうです。
74年式のホンダ・シビック。バンパーが大きなGLやRSはもう少し長いのですが、標準のシビックは全長3405mm。
室内長はライフよりわずか40mm長いだけですが、ライフが360ccの軽自動車としては驚異的な広さを持っていたためです。シビックもけっして窮屈な車ではありませんでした。
車幅は1500mmを越え左右のゆとりがかなり広がりました。660ccの軽自動車ムーヴと比べると、シビックの全長、全幅はほぼ同じ大きさとなります。
エンジンはシビックが1169ccの60馬力(RSは76馬力)、ムーヴが658ccの58馬力。シビックはグロス出力表示で現在のムーヴはネット出力表示ですから、実質上はムーヴの方が出力が大きくなります。
ただし、車重はシビックが600kgから700kg、ムーヴ(FF)が820kgから840kg。大人4人分くらいムーヴの方が重くなっています。名前は軽自動車ですがけっして軽くはありません。
30年以上前の車とは安全基準や排ガス規制が異なるため直接比較することはできませんが、現代の軽自動車は70年代の1.2リッタークラスコンパクトカーより大きく、重く、少しパワフルになっていると言えます。
発売当時、ロングホイールベースと室内の広さが評判であったシビックですが、ホイールベースでは軽自動車のムーヴの方が290mmも長く、さらに室内長は410mmも長くなっています。
81年型ホンダアコード。静かで他のFRの車と比較すると室内が広々としていました。それでもまだムーヴの方が110mmもホイールベースが、長く室内長は325mmも長いのです。
アコードは945kg。ムーヴより100kgくらい重くなっています。エンジンは1600ccのCVCCーII、90馬力(グロス表示)。
アコードにも無段変速機がついていましたが、現代のようなベルト式(バンドーネタイプ)ではなく高効率トルクコンバータを用いたものでした。
ムーヴはインプットリダクション方式を初めて採用したベルト式CVTです。

アコードの図からわかるようにFF車はフロントのオーバーハングが長いのが普通ですが、ムーヴの場合は前車軸が目一杯前に出ているためオーバーハングが非常に小さくなっています。
88年型ホンダコンチェルト。5ナンバー枠いっぱいの車幅と4.4mを超える全長。
シビックベースのFF大衆車もここまで大きくなりました。ホイールベースもムーヴより長いのですが、普通のセダンの室内長はおよそこんなものです。
7人乗りのトヨタイプサム。5ナンバーサイズとは言え、さすがにミニバンなので軽自動車よりはずっと広い室内があります。
3列目シートを使っていない時の室内の広さは抜群です。ただしイプサムの車重は1490kgもあり、カタログの燃費は11.4km/L。ムーヴは23.0km/L。税金・保険などの維持費もイプサムの方がかなりかかります。
ほぼ同じ車高の両車は運転席からの見晴らしがよくとても運転がしやすい車です。ただしイプサムはあまり小回りが利かない車でした(最小回転半径は5.5mもあった)
これだけ大きさや重さが異なるのに、なぜだかタイヤはどちらも同じ14インチ。(イプサム195/65R14、ムーヴ155/65R14)

天井付近がやや狭いプリウス。ホイールベースはかなり長いのですが、室内はあまり広くありません。
少し車幅が広いので3ナンバーになってしまいますが、実質的にはコンチェルトとほぼ同じくらいの広さです。
プリウスとコンチェルトを比較するとプリウスの方が車高が100mm近くも高いこととホイールベースが150mmも長いのが特徴的ですが、室内は コンチェルトの方が広く感じます。特に頭上の余裕や足元の広さではプリウスの方が窮屈です。コンチェルトは英国では5ドアが主流ですがわが家のは4ドアセ ダン。コンチェルトの方が5ドアのプリウスに比べて荷物がたくさん入りますが、シートを倒して大物を載せるときは5ドアのプリウスでなければできません。
プリウスは2700mmというかなり長いロングホイールベースがありますが、フロントのオーバーハングは長めです。フロントには、エンジン以外に巨大なインバータやモーター、発電機などハイブリッドの部品がたくさん搭載されています。
車重は1トンちょうどくらいのコンチェルトに対して300kgも重い1.3トン。大人5人分くらいは重くなっています。

プリウスは、非常に長いホイールベースを持っていますが、室内長はムーヴより210mmも短くなっています。これはカタログ上の数値だけではなく、実際に後部座席に乗ってみると足元や頭上の空間の余裕にはかなりの差を感じます。
軽自動車としては圧倒的な室内の広さを誇るムーヴとやや室内が狭い3ナンバーセダンのプリウス。この勝負ムーヴの圧勝ですが、長尺の荷物を積むときだけはプリウスの勝ちのようです。
 
左の図は歴代の車の正面図です。車幅の順に並んでいます。
軽自動車は規格が詳細に決められていますが、車幅についてはいつもぎりぎり一杯の寸法が採用されています。
初期の1300mm幅は、さすがに現代の日本人には狭すぎます。
1998年に安全基準が厳しくなり車幅が拡大されて1480mm以下に規定されましたが、左右二人乗りの車としては十分な広さがあります。
一方、小型車の規格も詳細に決められているのですが、70年代の大衆車は車幅が1500mm程度というのが標準でした。当時から小型車規格は車幅は1700mm以下です。
アコード以降の1.6リッタークラスの自動車の幅は1600mm前後まで広がっています。
さらにコンチェルトの時代では多くの車が小型車枠一杯の1695mmという車幅を採用するになっています。
その後、自動車税が小型車/普通車の間で大きく変わることがなく、単純に500cc刻みのエンジン排気量で規定 されるようになってからは、小型車枠にこだわらない設計が行われるようになり、プリウスのようにエンジン排気量1500cc以下の車でも車幅が 1700mmを超えて普通車(3ナンバー)登録となることも珍しくなくなってきています。
右の図は側面図です。
全長の順に並んでいます。
自動車の長さというのはクラスによってほぼ決まるようで、時代とともにあまり変わるものではないようです。小型ファミリーカーの長さはアコードからイプサ ムまでほとんど違いがありません。ただしホイールベースは年々長くなっているようで、プリウスでは2700mmもあります。フロントのオーバーハングはあ まり変わっていないのですが、後輪はどんんどん後ろに移動しているようにみえます。