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プリウスの写真・カットモデル
東京のトヨタのショールームにプリウスのカットモデルが 展示されたことがあります。
これを
デジタルカメラ撮影されたプリウスオーナーの atlanさんが、プリウスファンのためにインターネット上に 写真のファイルを公開してくれました。
とても興味深いカットモデルの写真は 1632x1224ピクセルのJPEGファイル89枚です。
このオリジナルから面白そうなものをピックアップして
画面サイズを小さくしたもので構成してみました。
オリジナルファイルはhtml型式のページではなく画像の圧縮ファイルです。
ファイルを小さくするために400x300ピクセルにして解像度も落としています。
オリジナルはもっときれいな画像です。
車体
Aピラー(フロントの柱)はセダンとしてはかなり傾斜がきつくなっています。 Aピラー(フロントの柱)には補強材(ピラーリインフォースメント)がはいっています。
Bピラーの付け根にもリインフォースメント。
後部座席の下に燃料タンクがあります。プリウスはガソリンエンジン車です。
屋根はおわん型。Bピラーのところが一番高く、前後に下がる形状です。
燃料タンクの後ろに高圧バッテリが積まれています。
先端の構造です。バンパーの中身はアルミの中空角材。
前後方向の衝撃吸収構造がみえます。

車体右側にはエンジン用のラジエター
左側にはインバーター用のラジエター
アルミの構造と樹脂製のバンパーの間には発泡スチロールが詰められています

写真の左が上方、上がラジエターの背面。

エンジンフッド(ボンネット)はアルミ製
ボンネット内部は、丸いへこみ(ディンプル)構造。
ハイブリッドシステム
エンジンルームの左側は巨大なインバータ。この下にハイブリッドシステムの動力分割機構などがあります。
インバータもかなり発熱します。左側にインバータ用冷却水のリザーブタンクがみえます。
インバータの後ろのオレンジ色の配線は、高電圧配線。
ECBアクチュエータ。重要保安部品です。

エンジン全体を上から見たところ。デストリビュータはなくコンピュータ制御による各気筒ダイレクトYイグニッション。DOHCにしては比較的小さなシリンダー。ヘッド。
エンジン下部。セルモーターがありません。
右端に発電機とTHSの動力分割機構がみえます。

プリウスのハイブリッドシステムの全体。1.5リッターのガソリンエンジンと比べてもかなり巨大なものです。乗用車のエンジンルームによく押し込んだものだと感心してしまいます。
トヨタ独自のTHSシステム。左からガソリンエンジン、発電機、モーター。
中央のチェーンベルトは動力分割機構からの力をディファレンシャルギヤに伝えるもの。 プリウスの(トランス)ミッションには変速機がありません。遊星歯車とエンジン、モーターの巧みな動きで車速をコントロールします。



特殊なトランスミッションを持つプリウスには通常のオートマチック・トランスミッション車のようなパーキング・ロックができません。Pポジションは、電気仕掛けのアクチュエータでロック機構を動かしています。(パーキング・ロック・アクチュエータ)
高圧バッテリーシステム(High Voltage Battery)
高圧バッテリーのカットモデル
初代プリウスよりも格段にコンパクトになったニッケル−水素バッテリー。
HVバッテリを前方からみたところ。
手前が樹脂製のガソリンタンク、奥がHVバッテリ
後部座席右側にバッテリー冷却用の空気取り入れ口があります。外気ではなく室内の空気を送ります。夏場など暑い外気ではなく空調のある室内の空気を取り込んでバッテリを冷却しています。

ガソリンタンクはかなり小さく45リッター。樹脂製なので錆びることはありません。
燃料タンクとHVバッテリー。40キログラムほどのバッテリーで走行できるのは(時速50キロメートルくらいだと)せいぜい1キロメートル。
しかし45リットルのガソリンでは1000キロメートルくらい走ることができます。ガソリンから取り出せるエネルギーの大きさを実感します。


助手席の下にハイブリッドシステムの高電圧ケーブルが通っています。


省資源のためにスペアタイヤを積まない車が多くなっています。ほとんどのスペアタイヤはもったいないことに使用されずに廃棄されるのだそうです。
HVバッテリの位置はスペアタイヤやパンク修理道具の格納場所のすぐ近くということになります、