プリウスが来た!のちょっと前。→●プリウスが来るまで |
●プリウスに乗り替えるまで−1− イプサムのバッテリーあがりと新型プリウスの発売
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我が家では、それまでに乗っていた7人乗りのイプサムでは大き過ぎて不経済であることからプリウスになりました。 ホンダ車ばかりを乗り継いできて、この車が初めてのトヨタ車です。子供が大きくなってくると、3世代6人が1台のセダンに乗ることは安全上からも快適性からもできなくなってきました。普通のセダンは5人乗りなので、いくら子供でも合法的ではありません。 そ
こで発売されたばかりのイプサムにしたのですが、その当時の選択肢はホンダ・オデッセイや三菱シャリオのような車でした。トヨタ車に決めた理由
は車の大きさと販売店の対応のよさからです。たまに4人から6人乗ることがあっても通勤など一人で乗ることも多く、このような車では無駄も多いのですが
1.4トンの車重とガソリン1リットルあたり10キロメートルの燃費は、なんとか(精神的には)許容範囲ではないかとと思っていました。
イプサムを買った翌年に初代のプリウスが発売されました。 当
時は、トヨタにしては思い切った車を市販するものだと思ってみていましたが、車を買ったばかりでもあり、自分で乗ってみようという気にはなりませんでし
た。省資源・省エネという意味では、プリウスを買うよりも当時乗っていたホンダ・コンチェルトにずっと乗っている方がずっとマシですし経済的です。使用目
的から考えても6人乗れないプリウスは選択肢にはありませんでした。 我が家にはイプサム以外に軽自動車が2台あります。車が
ないと不便な地域なので買い物用や通学用にも車が必要になります。イプサムより1年前に 買ったダイ
ハツ・ミラは故障もせずにずっと快調に動いていますが、それより新しいイプサムの方が先にバッテリーがだめになってしまいました。これがプリウス購入の
きっかです。 イプサムのバッテリーがだめになったのは8年目でしたが、ミラは10年目になってもバッテリーが新車時のままです。 イ
プサムの方は寒冷地仕様で大きなオルタネータやバッテリーなどを搭載しているのですが、信号待ちでアイドリングストップ(再始動)をよくやっていたので
バッテリーへの負担が大きかったのかも知れません。
サンルーフやABS、カーナビなどミラに比べてたくさんの電装品が積まれていたのも原因かも知れません。
7年以上使えたので、一応、合格
だとは思いますが、出先でいきなりセルモーターが回らなくなったのでとてもあわてました。周囲の人に協力しても
らって何とか始動して、閉店間際の販売店まで走って調べてもらったところ、発電機や充電回路には問題がなく、バッテリーそのものが交換時期になっていると
いうことで、その場で新品のバッテリーに交換しました。それまで故障知らずのイプサムでしたが、そろそろいろいろな消耗品を考えなくてはならない時期に
なってきたようです。
これまでに乗ってきた車の中でイプサムのバッテリーが特別ではなく使用した年数としてはほぼ平均的なのですが、やはり環境負荷の大きいものなので、少しで
も長く使えるとよいと思います。
バッテリーを交換した時、新型のプリウスが発売されたばかりで、イプサムの販売店でも新たに取り扱うようになったということを聞いて、プリウスのカタログをもらって帰るこ とにしました。 普
通はタイヤ交換やバッテリーの交換の直後、車検の直後(2ヶ月前に車検を通ったばかり)などでは新車購入を考えたりしないと思いますが、何となくカタロ
グをながめていました。初めは1リットルあたり10から11キロメートルだったイプサムの燃費も年数が経つにつれだんたんと高燃費になってしまい、7から
8キロメートルになることもあり、プリウスのカタログにある35.5だとか30.0だという信じられないくらいの低燃費には興味がありましたが、車検も
とったばかりだし、バッテリーも新品になったので、しばらくはイプサムに乗っているつもりでした。 |
●プリウスに乗り替えるまで−2− やはり試乗してみないと...
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しかし、少したって、土曜、日曜に新型車発表会をするというので、女房と実車をちょっと見てみようと土曜日に販売店に行くことにしました。 展示車はあるけれど、まだ試乗車は準備できないということでしたが、何となく気になる車です。 販
売店に行くと展示車のプリウスがありません。展示
車をそのまま試乗車にしてお客さんが試乗に出かけているとのことでした。価格表などの資料をもらってそのまま帰ろうとしていたところに、試乗車プリウスが
店に帰ってきたので試乗させてもらうことにしました。こういう変わった車には乗ってみるしかありません。
半年ほど前に試乗したエスティマ
のハイブリッドは、エンジンが回りっぱなしで少しがっかりしたのですが、新型のプリウスはエアコンを動かしてい
る時でも簡単にエンジンを停止できるというので少し期待していました。エスティマもその後ツインモードエアコンを搭載するようになりましたが、あの大きさ
ではもったいなくて通勤には使えません。
短い試乗時間では色々なことを体験することはできません。特にEMVと呼ばれるプリウス独特の液
晶画面に表示されるハイブリッドの動作アニメー ションなど
は面白そうなのですが、運転しながではらとても見ることができませんし、慣れないデジタル式の速度計をちらちら見るのが精一杯。 イプサムと同じような感覚でア クセルを踏むと一気に速度オーバーになってしまう不思議な加速感が印象的でした。 販
売店に帰る途中の国道で信号待ちの間、エンジンが止まっているのが分かりました。交差点の右折レーンから発進する時はすごく緊張したのをおぼ
えています。何と言ってもエンストしている状態からアクセルを踏んで国道を横切るのですから、本当に大丈夫なのかと不安になります。
試乗
したところ、アクセルもブレーキもギクシャクとしたと ころがなく、普通の車以上に滑らかだと言うのが
分かりました。エンジン、電気モーター、協調ブレーキなどが複雑に組み合わされているので少しはガクガクするかも知れないと思っていたのですが、全く違和
感がありません。
右足ブレーキでも左足ブレーキ(アクセルペダルと同時操作)でも普通の車と挙動が変わりません。あまりにも「普通」なので拍子抜けの感じです。
何と言っても手動ではなく、全自動でアイドリングストップができるのがとても気に入りました。手動でアイドリングストップをすると発進時のセルモーターの音を我慢しないといけませんが、プリウスの場合は本当に静かに再始動ができます。
試乗から帰ってきて、半分以上買う気になってしまい、商談ルームでカタログを前に営業担当の人と話しをすることになりました。 納
期がものすごく長
いだろうということがその時分かりました。値引きは出来ないが、イプサムの下取が可能だというのでとりあえず見積書を作ることになりました。一応カタログ
には目を通してトヨタのホームページなども見ていましたが、本気ではなかったので、試乗しての衝動買いのようなところがあります。 |
●プリウスに乗り替えるまで−3− プリウス・セレクション
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欲しくなると、何ヶ月も待つのが嫌になります。噂では3ヶ月くらいかかるかも知れないとのこと。 とにかく見積をとるために仕様を決めることにしました。
販売店の営業さん●「グレードはGとSの2つです。グレードと工場オプションと車の色などは後から変更ができません。」 私○「グレードで何が違うのか説明してください。」
●「Gには、S-VSCがついています」 ○「VSCはいいんですが、カウンターステアまでアシストされるのはなんだか心配です。スイッチ切れますか?」 ●「安全装置なのでオンオフはできません。主な装備としては、スマートエントリーがついています。」 ○「電池が心配なので、そういう仕掛けは要りません」 ●「スマートエントリーはスイッチが切れます。」 ●「あとは革巻きステアリングにクルーズコントロールがついています」 ○「アクセル踏まずに車が走るのってまだ不安なので、あっても使わないと思います。」 ●「SとGの差は26万円になります」 ○「だったらSにします。ヘッドライトはHIDにして下さい。」 ●「HIDは単独のオプションがないので、ツーリングセレクションの中に含まれています。標準車との差額は16万円です」 ○「10年後にハロゲンランプって嫌なんです。ライトだけでいいんですが何とかなりませんか...」 ●「HIDだけのオプションってないんです...」 ○「じゃあツーリングセレクションにします」 ○「サンルーフはないんですか」 ●「RVではなくセダンなので設定がありません」 ○「ナビは純正のものをつけてください。今度もバックカメラが必要です」 ●「今度はカラーになっています。」 ○女房「MDプレーヤーが欲しい」 ●「CDチェンジャーとセットです」
と言った内容の話が続いて、その場でおおよその仕様は決めてしまいました。 イプサムの下取価格を店長決裁で決めるということで、翌日の日曜日に正式な見積を受け取ることになり、もう一度出なおすことになりました。 |
●プリウスに乗り替えるまで−4− 注文してしまいました
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まだまだ乗れるイプサムでしたが、子供たちも運転免許をとって、自分で運転するようになり、ミニバンに6人乗る機会もほとんどありません。この際、普通のセダンにもどることにしました。何と言ってもプリウスは久しぶりに「欲しい車」のひとつになっていました。
一
度発注すると色やグレードの変更、メーカーオプションの変更などは(一度解約しないと)できないので一晩ゆっくり考えることにしましたが、街中をまだプ
リウスが走っていないため、ボディカラーだけは写真で想像するしかありませんでした。
初代のプリウスは、エコカーらしいきれいな色が多かったのですが、新型プリウスは地味な色ばかりです。セダンで8色もあるのは多い方かも知れませんが、似
たような色ばかりです。どんな色でも見慣れてしまえば気にならないはずなのですが、車の色って乗っている人の趣味や性格まで表して
ディー
ラーオプションは、ほとんど何もつけないつもりだったのですが、イプサムでとても便利だったコーナーセンサーをつけることにしました。車を
発車させるときは全周囲に気を付けないといけませんが、歩行者や自転車がいきなり近づいて車の直前や直後を横切るときがあると、とても驚くことがありま
す。
コーナーセンサーはこういった時にいち早く警報を鳴らしてくれるので助かります。もちろん安全確認を機械に頼ることは出来ませんが、便利なことは間違いあ
りません。 コーナーポールはコーナーセンサーと両立しない(電動格納式は同時装着できない)のでとりつけていません。ちなみに、女房は「コーナーポールやっぱり必 要」派ですが、私と娘は「コーナーポールはすごく格好悪いと思う」派です。 サ
イドバイザーやナンバーの枠など、ディーラーで標準的に取り付けるオプションなどは一切排除しましたが、さすがにフロアマットだけはプリウス
の純正品です。床に敷いてあるカーペットに「プリウス」と書いてあろうがなかろうがどうでもいいのですが、純正品だと固定が容易なのは間違いありません。
行
政からの補助金とイプサムの下取があったので、結果的には、かなり安く買うことができました。出費は、8年前のイプサムよりも安く済みました。
本当は、エコカーはもっと安価でないといけないという思っていたのですが、ついついいくつかのオプションが欲しくなってしまい、メーカーオプションとして
は、カーナビとツーリングセレクションとMDをつけたため、やはりそれなりの金額になってしまいました。 以前より高機能で安くなったとは言え、カーナビは20万円以上。かなり立派なパソコンが買えます。 |
●プリウスに乗り替えるまで−5− 待ちくたびれた頃にやってきたプリウス
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月に発売、中旬に注文したプリウスは11月の中旬に納車されました。思ったほど長くはありませんでしたが、それでも車を買うのにこんなに長く待ったのは初
めてです。おかげで(インターネット上で入手可能な)取扱書は、何度も何度も読んでしまい、納車時には知識だけは豊富になっていました。 納車の時は、営業さんが我家までプリウスに乗ってきて、下取車のイプサムに乗って帰りました。 自宅の車庫前に停まったプリウスはエンジン音がなく、「エンスト」したまま我家の車庫に入ってきました。知識として分かっていてもとても不思議な感じがします。
どれだけ高価で室内が静かだと言われている乗用車でも、エンジンが動いている限り車外の音はそれなりにうるさいものです。車庫入れの時などは特に大きな音が響きます。ほとんど音をたてずにそろそろと動くプリウスは本当に驚きます。
注文していたスペアキーはまだ出来ていなかったので標準の2つのキーを受け取って、プリウスとの付き合いが始まりました。キーの形からして不思議な車です。
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