燃費マニアがいるということ ◎と× |
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高性能の車が販売されればスピードを出し過ぎる人が増えるのは当たり前のような気がします。プリウスの場合は、圧倒的な低燃費性能を持つので、さらに上を目指そうという人が現れるのも当然のような気がします。 |
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速い車にはスピード狂、低燃費の車にも燃費マニア!ずっと安全です。 |
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競
技としての低燃費競争というのはあってもよいと思っています。もちろんモータースポーツそのものはエコロジーに反することであり環境にもよくないので、エ
ネルギーの無駄遣いの頂点にあるエフワンですら環境問題を口にする時代ですから、燃費競争などという競技もあってよいと思います。(見て楽しい競技ではな
さそうですが) |
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圧倒的多数の人が資源を節約することによって、ごく少数の人によるモータースポーツの競技が娯楽として存在できるのなら、それも許容できるのではないかと思っています。 |
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プリウスは競技用車両ではなく市販乗用車です。サーキットで行われるエコランに登場するスーパー低燃費車にかなう訳もありません。実用車なのですから低燃費といっても桁が違います。 |
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そこでプリウスの場合は、(ラリーとは異なりますが)公道の一般走行での低燃費競争ということになりますが、自動車ディーラーなどが車両を用意して行われる公道エコランが時々主催されている程度であって、車両持込による競技などは行われていないようです。 |
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ラッ
プタイムように分かりやすいものに比べると、燃費競争はやや難しく、走行距離と使用燃料という2つの要素を正しく測定して初めて競争が可能です。マラソン
のように異なった場所、異なった時間に走ったタイムが直接比較できないように、エコランも走行条件が異なれば競争になりません。エコノミーランの普及のた
めの正式な大会がひとつくらいあってもよさそうな気がします。 |
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ま
あ、そこまで考えずとも、普通に走って、しかも安全運転の範囲内でどれだけ低燃費が達成できたかを報告しあうマニアがいること
も事実です。インターネット上にはユーザーの報告に基づいた各車の実走行燃費の記録などがあり、プリウスはいつも上位にありますが、これは車の性能もさる
ことながら、燃費マニアの存在も大きいのではないかと思います。 |
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燃
費をよくするための努力を続けると、低燃費=エコロジーの図式があてはまらくなることも多いと思います。たとえばまだ使えるタ
イヤを、低燃費タイヤに交換したりすると、タイヤ4本がガソリン何十リッターに相当するのか正しく計算するデータがないのですが、大変な量になることは間
違いありません。バッテリーなども同様です。もし交換部品と同じ重さのガソリンを捨てたと考えただけでも(本当は重さの何倍にも相当するでしょうし部品が
捨てられずに少しはリサイクルされるとは思いますが、)環境に与える負荷は非常に大きなものがあります。 |
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燃費を向上させようとすればどうしても、環境負荷が大きくなってしまうジレンマが感じられます。低燃費競争とエコロジーは別物です。 |
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ほ
とんどのモータースポーツがスピードを競い危険を伴うので、このような、燃費マニアや公道における燃費競争くらいはあってもよい、と思っています。データ
には裏づけがなく、参考データにも目標にもならないのですが、楽しく安全に楽しめる範囲であれば、それはそれでよいのだろうと思っています。 |
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これは燃費マニアと言えるのかどうか分かりませんが、プリウスの場合は、「満タンでどこまで走ることができるのか」というのが話題になります。低燃費を競うのはそれはそれで面白いことだと思いますが、航続距離で争うのは危険が伴うのでやめて欲しいと思っています。 |
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燃料タンクが空っぽになるまで走る続けることはガス欠の危険を伴います。燃料の残量警告が出てもすぐに給油しない人がいるということは残念です。 |
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燃
料タンク容量一杯に給油する人がいること。ガソリンスタンドの給油装置は吹き返しなどを防止するために自動給油停止装置がついていますが、これを無視して
自動停止後にさらに「継ぎ足し給油」を行う人が後をたたないそうです。石油業界などでは、事故防止のために継ぎ足し給油をやめさせるためのキャンペーンを
行うようですが、航続距離を競うようになると、継ぎ足し給油はおろか、燃料系の安全確保のために設けられた気相部分にまで燃料を詰め込もうとする危険行為
まで予想されます。 |
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長
時間、給油口をあけて給油すれば有害なガソリン蒸気を大気中に拡散させてしまうので、できるだけ短時間に給油を行う必要がありますが、プリウスは車体の割
には燃料タンクが小さく、給油時間も短いので環境対策としては有利です。モデルチェンジでガソリンタンクを小さくした車も珍しいものです。そのプリウスな
のに航続距離を競うあまり長時間かけて継ぎ足し給油を行う人がいることはとても残念です。 |
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現在までのところ、ガソリンの過充填による大きな事故はまだ起こっていないようですが、一度でも事故が起これば大変です。 |
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多
くの問題はセルフサービスのガソリンスタンドで起こっているようです。法令では監視員は常に顧客の充填作業を監視し、危険行為(エンジンを停止させない給
油や過充填など)を注意、止めさせなければなりませんが、有効に機能していないようです。ガソリンなどの吹きこぼれの半数くらいが継ぎ足し給油に原因があ
るとの新聞記事を見て、本当に危ないなあと感じました。 |
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燃費競争も競技としてみれば、それはそれでよいのかも。でも公道での航続距離競争は危ないのでそこそこにして欲しい。特に燃料の過充填だけはあまりにも危険なので止めて欲しい。
ガソリン事故は大惨事になりかねないし、事故にならずとも長時間かけての充填は環境にはよくないことは確か。プリウスユーザーだけでも止めて欲しい。 |