趣味のページ。エフワンやガーデニングなど

ひとつだけの種類のハイブリッドシステム
たった2つしかないグレード 、
8色のボディカラー
メーカーセットオプション
のツーリングセレクション
2×8×2=32とおり タイプRもGTも何もない、ただの「プリウス」

●我が家のプリウス紹介:
我が家のプリウスはプリウス20型といいます。初代プリウス1997年の10型からフルモデルチェンジした2003年型です。
エコカー・プリウスにもグレードというのがあり、SとGがあり、我が家のはSです。
標準車に対して ツーリングセレクションというオプションがついているでヘッドライトやタイヤなどが異なります。
●プリウスのグレード展開:
 
●ボディの型式は1種類だけ。パワートレーン(エンジンとモーター)も1種類だけでハイチューン版やデチューン版もありません。
●グレードはたった2つです。
  ※ツーリングセレクションというのはグレード名ではなくメーカーのパッケージオプションです。
STやGTという省略形はとても紛らわしいのですが、この名称を使う人は少なくありません。
もちろんスポーツ・ツーリングやグランド・ツーリングなどを表すものではありません。プリウスGTと省略して書かれてもけっしてGTカーではない ので注意が必要です。自動車では、GTという言葉の響きに特別な思いを持っている人も多く、プリウスのような車にGTという名称は気に入らないという話も 聞きます。もしプリウスGTRやGTOだったら、反発もありそうです。GTRと言えばベレットかスカイライン。GTOといえばフェラーリ。GTと言えば国 産ではスカG、ベレGやセリカ。トヨタももう少しプリウスらしいグレード名称などを考えて欲しいものです。ということでパナソニックトヨタGTのイラスト を勝手に作ってみました。
車体は5ドアセダンだけ。ワゴンはありません。グレードはSとGの2つだけ。この記号が何を意味するのかは不明です。
Sが廉価版と書いてある雑誌もありますが、Sでもフル装備と書いてある雑誌もあります。
実際のところSグレードでも、これでもか、というくらいたくさんの装備があるため後者の記事が正確だと思います。残念ながらプリウスには簡素化したモデルがありません。
2003年12月現在の値段(メーカー希望小売価格)はSが215万円、Gが241万円です。
グレード 価格 千円 主な仕様
プリウスS 2,150 プリウス標準車。 それでも豪華装備満載
プリウスS ツーリングセレクション 2,310 HIDヘッドライトとインチアップタイヤ
プリウスG 2,410 プリウス超豪華仕様車。
プリウスG ツーリングセレクション 2,570
プリウスG ツーリングセレクションJBL 2,631 JBLサウンドシステム車。
215万円という値段はおよそ2000ccクラスのトヨタのセダンと同じ値段ですが豪華仕様車では263万円になります。
この価格にはナビゲーションシステムなどのオプションは含まれていませんので、後付けできないメーカーオプションをつけて見積もると非常に高価な自動車になってしまいます。
DVDカーナビ:23万円也、SRSサイド&カーテンシールドエアバッグ:6万円也、寒冷地仕様+リヤワイパー:3.6万円、これだけつけると、 もうつけるものがないくらいですが、295.7万円なり。モデリスタバージョンというエアロキットなどを取り付けると約44万円なので総額340万円くら いになります。車体がひとつ、エンジン(モーター)もひとつ、駆動方式はFFだけで、グレートが2つしかないのですが、プリウスといってもこんなに値段の 差があります。エコロジーカーであっても必ずしもエコノミーカーという訳ではなさそうです。
尚、プリウスSと他のグレードは燃費測定時の負荷重量(テスターにかける負荷であって錘ではない)が大きく異なるため測定値が異なっています。またツーリングセレクションはタイヤが異なるため、やはり燃費が異なります。
ただしヘッドライトやオーディオ、エアコンを使用せずに測定をすることや、エンジンが温まった状態から測定しているため、実際の燃費とカタログ燃費は異なっています。
●ガソリン車との価格比較:
 
ハイブリッド車の行政補助金の算定では、ほぼ同等の車とみなされているトヨタアリオンA15が159.5万円ですから、その差は訳55万円となります。
ところがプリウスの方が装備が多いため調整を行うとその差は44万円と認定されます。
要するにアリオンA15に対してハイブリッドシステムで44万円アップ、その他装備で11万円アップしたのがプリウスSということになります。
この差は販売価格であってハイブリッドシステムの製造コストと通常のガソリンエンジンのコストの差がこれだけという訳ではないと思います。
なお、アリオンA20のSパッケージだと207万円になります。装備品を比べるとプリウスSのツーリングセレクション(231万円)がこれに近くなります。
プリウスを実際に走らせると2000ccクラスのエンジンを載せた車と同じような使い方ができますので、ガソリン車より15万円くらい高いという のが実感です。アリオンのFF車と四輪駆動車の価格差が20万円ですから、ハイブリッド車が特別高いと感じることはなさそうです。
●基本装備:プリウスSグレード
 
プリウスS:基本装備だけでもかなり贅沢な装備ばかりです。もっと簡素なグレードがあってもよいのではないかと思います。 備考・感想
足回り
アルミホイール セダンにしては非常に珍しく、全車アルミホイールです。でも樹脂製のホイールキャップがついています。
スタビライザー(フロント・リヤ)
EBD付ABS(アンチロック・ブレーキ・システム) 今やABSはトヨタ乗用車の標準装備です。分配機構は電子制御のEBD
ブレーキアシスト ABS標準だからできるブレーキアシスト
ECB(電子制御ブレーキシステム) ブレーキの制御システムが電子化されています。回生ブレーキとの協調ブレーキです。
モーターTRC(モータートラクションコントロール) 電気モーター付きのハイブリッドカーだからできるモータートラクションコントロール。ハンドルを目一杯切った状態からの発進でもスムーズです。
外装・視界
スパッツ(フロント・リヤ) タイヤへの空気抵抗を押さえるスパッツは内側についています。
LED式ハイマウントストップランプ(スポイラー付) エキストラウィンドウのところにあります。
UVカット機能付ウインドシールドガラス(グリーン・合わせ) 合わせガラスは保安基準から当然必要です。グリーンと言われてもよく分かりません。
UVカットグリーンガラス(フロントドア〈撥水機能付〉・フロントクォーター) 確かに運転席の横などは撥水ガラスになっていますが、市販のケミカルグッズとの違いはよく分かりません。耐久性はまだ検証していません。
UVカット機能付ソフトプライバシーガラス(リヤドア・リヤクォーター・バックドア) プライバシーガラスが標準装備されるのは日本独特のものです。プリウスも例外ではありませんが、比較的薄いソフトプライバシータイプになっています。
ウォッシャー連動時間調整式フロントウインドシールドワイパー(セミコンシールド) ワイパーも空気抵抗のない位置にあります。
リヤウインドゥデフォッガー(タイマー付) バッテリーあがりを防ぐタイマーつきです
リヤスポイラー ツーリングセレクションは大型スポイラーです。効果 は不明です。
電動格納式ドアミラー(リモコンカラード) 作動音が非常に静かです。でもほとんど使ったことがありません。田舎だとミラーを折り畳むことがめったにないため宝のもちぐされです。
操作性など
チルトステアリング 全体的にかなり低い位置にあります
デジタルスピードメーター(メーター照度コントロール付) 非常に見やすい位置にあります。
フューエル残量警告灯 まだ見たことがありません。燃料計は10段階のデジタルです。
半ドア警告灯 ドアの開閉音は非常に重厚です。この音は従来の1500ccエンジン車ではありません。
シートベルトリマインダー(運転 席・助席手) 後席にも欲しいです
ランプ消し忘れブザー
フューエルリッドオープナー ホンダ方式のエンジンを止めないと開かないオープナーが必要です。
プリウスだと停車中はエンジンが止まっているのでキーをオフにするのを忘れるかも知れません。給油中にエンジンがかからない仕掛けが絶対に必要です。
キー抜き忘れウォーニング(ブザー&アンロック機構)  
パワーウインドゥ(フロント・ リヤドアワンタッチ式・挟み込み防止機構付) 非常に静かです。全席ワンタッチなのもいいです。
電波時計 運転中は見づらい位置にあります。 スピードメーターの横にも時計が欲しい。
4本スポークステアリングホイール(楕円型/スイッチ付ウレタン) Gグレードは革巻きです。個人的には革巻きが嫌いなのでSグレードのすべりいくいタイプの方が好みです。
電動パワーステアリング(車速感応型) 重くもなく軽すぎもない、とてもよく出来たパワーステアリングだと思います。ステアリング自体は少し重さを感じます。
エレクトロシフトマチック 走行中は全く触る必要がありません。
これこそ本当のオートマチックだと思います。
ワイヤレスドアロックリモートコントロール(アンサーバック機能付) リモートコントロール 2つついています。スペアキーはトヨタでしか作れないようになっているので安心です。
プッシュボタンスタート これプリウス以外の車にも採用されそうです。
EMV(エレクトロマルチビジョン) でかいけれどあまり邪魔にはなりません。
シート・内装
運転席シート上下アジャスター(シート一体可動リフター) 一番下まで下げると頭上高はかなりあります。 一番上にするとかなり見晴らしがよくなるので、運転に慣れるまではお薦めです
全席ELR付3点式シートベルト やっと後席の真ん中も3点式になりました
6:4分割可倒式リヤシート 倒さなくてもトランクはかなり広いです。
リヤセンターアームレスト 使ったことがないので不明。
シートバックポケット(運転席・助手席) これがないとすごく不便だと思うほどの必需品です。
チャイルドシート固定機構付リヤシートベルト
ISOFIX対応チャイルドシート 固定専用バー(リヤ左右席/トップテザーアンカー付)  
アジャスタブルショルダーベルトアンカー(フロント) かなりの調整幅があります。
プリテンショナー&フォースリミッター付フ ロントシートベルト(運転席テンションリデューサー付) ボディ側の固定位置が後部座席の人に踏まれる心配のない位 置なのでたすかります。
全席ヘッドレスト(上下調整式)  
フルファブリックシート表皮 布張りの方が好みです。革でないのでよかったと思っています。
デュアルステージSRSエアバッグ(運転席・助手席) 助手席側のエアバッグのカバーの境界線がどこにあるのか分かりません。
フロントパーソナルランプ
デッキアンダートレイ これはかなり広いです
大型リヤコンソールボックス(スライド式・カップホルダー4個) プリウスに初めて乗ったときに非常に目立っていました。とにかくでかい。こんなに大げさなカップホルダーいりません。
オーバーヘッドコンソール(マップ ランプ・プッシュオープンケース付) いかにもトヨタ車、という感じです。 イプサムもコロナ系でしたがプリウスもコロナ(プレミオ)系なので操作系はほぼ同じです。
運転席・助手席バニティミラー付ファブリック張りサンバイザー(運転席カードホルダー付) あっと驚く仕掛けです。 初めて見ると笑いたくなるほど凝っています。ここまでやる必要があるのでしょうか?
トノカバー 引き出すときの音が大きいかも知れません。もちろん取り外し式になっています。
アシストグ リップ(フロント2・リヤ2) 折り畳み式です。
コンライト デフォルト設定では点灯がやや遅くあまり役立ちません。いつも手動でライトオンすることになってしまいます。そこで設定を変更してもらって感度をあげたところ使えるようになり、ライトのスイッチはオートに入れっぱなしになりました。
ラゲージルームランプ バックドアの開閉連動式ですがオフにすることもできます。当然のことながら常時オンにはできませんし、半ドア状態で点灯している時はドアロックができませんので、バッテリー上がりの原因にはなりません。
ドアポケット(運転席・助手席) 後席にはドアポケットがありません。
グローブボックス大型2段 一杯入りますが運転席からは遠い。
サイドウォークスルー コンソールとセンターのトンネルがかなり邪魔です。
ドアカーテシランプ これがつく車は初めてです。大衆車にはあまりついてない装備でした。
その他
電動インバータエアコン(クリーンエアフィルター・湿度センサー付) エアコンは英国仕様でさえ標準装備です。 インバータも含めてエアコンはもうエンジンや車の一部となっています。
サイドデフロスター(運転席・助手席) ドア内蔵ではなくダッシュボード側にあるなんの変哲もないものです。
リヤヒーターダクト
盗難防止システム(エンジン・モーターイモビライザーシステム) 車に乗っていないときは、ずっと点滅しっぱなしです。
牽引フック(フロント) 最近の車はほとんど組立式です。プリウスは他の車を牽引することはできません。
工具(ジャッキ・ジャッキハンドル・ハブナットレンチ)
  ●プリウスG:豪華仕様車
 
プリウスG:Gグレード専用
S-VSC(ステアリングアシステッド・ビークル・スタビリティ・コントロール) 非常に凝った仕掛けですが、これが必要になる運転はあまりプリウスらしくありませんが最先端の安全装備です。
クルーズコントロール この仕掛け自体あまり好きになれません。
スマートエントリー(運転席・助手席・バックドア)&スタート これ最近の流行らしいのです。
Sグレードのオプションにあるキーレスエントリーとは機能が異なります。
革巻きステアリング 普段運転中はグローブをしているのでステアリングは滑らなくて掃除しやすいのだったら何でもいいかな、と思っています。ウッドステアリングはありません。
ステップランプ 足元のランプです。Sグレードではオプションです。
オーディオ:6連奏CDチェンジャー+MD+AM/FMラジオ Sグレードは、CDとAM/FMラジオがつく。(Sグレードにもメーカーオプションあり)
ツーリングセレクション専用
195/55R16 86V+16×6JJアルミホイール やや大きすぎるような気がします。乗用車なので55タイヤは要らないかも知れません。ミシュラン製です。
今まであまりない変わったサイズです。
専用チューンドサスペンション 想像したよりは固くありませんでした。
ダンパーは強めです。もう少しバネは柔らかくてもいいかも知れません。
フロアアンダーカバー(フロント・センター・リヤ) 滅多に見ることがありません。写真のページに載せてあります。平らなので最低地上高が低く見えます。
大型リヤスポイラー 掃除をする時に雑巾置き場にしています。
リヤバンパースポイラー ゴム製です。
ディスチャージ(オートレベリング機能付) これが欲しくて ツーリングセレクションにしました。光軸はヘッドライトコンピュータによる自動調整式。
フロントフォグランプ 電気を食うだけなので、今のところ必要ありません。
メーカーオプション
寒冷地仕様+間欠リヤワイパー
(リヤワイパー単独の設定はない)
久しぶりにリヤワイパーのない車にしました。我が家ではプリウスだけです。窓というよりもサンルーフのように上を向いたガラスなので雨ぐらいでは、ワイパーがなくても不便ではありません。雪が降った時は便利かも知れません。
バックする時はナビに付属のモニターで確認ができます。イプサムもバックモニターがあったのでリヤワイパーを使うことがほとんどありませんでした。
停止位置は左側で上向きに停止します。歩道側へ水を飛ばす状況は分かりません。そのうちリヤワイパーを持っている方のコメントがあれば、リンクすることにしたいと思います。
リヤフォグランプ 茨城県南部はあまり霧が発生する場所ではありません(北部は霧が多い)。消し忘れるととても迷惑なのでつけませんでした。。
ウインドシールドワイパーデアイサー(熱線式)  
SRSサイド&カーテンシールドエアバッグ 前 部座席のSRSエアバッグは今や、乗用車では普 通になった安全装備ですが、これは主に前後方向の衝撃に対応する者です。側面衝突の安全性の向上にはサイドエアバッグのようなさらに高度な乗員保護装置が 重要になってきます。プリウスにもサイドエアバッグ&カーテンシールドエアバッグのオプション設定があります。
サイドエアバッグは前部エアバッグほど乗員との距離がなく、技術的にはかなり高度なものだと思います。
説明書などをみて「乗員がが車内で眠っったりしてエアバッグの展開部に寄りかかるらないように(側面衝突時に危険)」という注意事項が分かりまし た。これは、体重をかけると誤動作するという意味ではなく、側面衝突時にサイドエアバッグなどが開くと乗員に近すぎると危険であるため、より安全に使用す るための注意事項きです。
もちろん正しく使用すれば、サイドエアバッグが装備されている方が安全性は増すのですが、乗員の位置や姿勢を検知して制御するなど、もっと技術 的に洗練されればさらに安全性が向上し選択しやすくなると思います。前席エアバッグの技術はコストや信頼性、その効果を含めてほぼ完成の域に達していると 思いますが、サイドエアバッグにはまだ技術的完成度に納得できなかったため、今回はまだ取り付けないことにしました。
(注意:SRSサイド&カーテンシールドエアバッグはけっして危険な装置ではなく乗員を保護する装置です。誤解されませんように)
G-BOOK対応DVDボイスナビゲーション付EMV(エレクトロマルチビジョン) これは今までの経験から必需品になってしまいました。プリウスの場合EMVが標準のためか、ナビの値段が他の車種に比べて安いようです。
●色の選択
 
これ、こんどのプリウスの色です。8色ありますが.. 白と黒で3色
シルバーとブロンズとグリーンはいずれもシルバーメタリック系。なんと8色のうち6色が無彩色あるいは金属光沢色です。
そうなるとカラーという意味での「色」を選ぶとなると、赤と青しかありません。前のプリウスはエコカラーがあったのに、…とか何とか言っているうちに、結局青になってしまいました。
●こーんな色もあれば、
パソコンを使ってずんぐりプリウスを書いたついでに売っていない色を考えてみました。 同じ赤でもイタリアンレッドだとこんな感じです。
エコカラーに多いグリーン系統がもう少しあれば...
カラシ色やパープルも。実物の大きさで塗るとどんな感じになるかわ分かりませんが...
トヨタエフワンカラーも絵だったら簡単です。
プリウスってエフワンの2倍の重さがありますが、わずか10kgの燃料で1レース距離を走ることができます。
満タンでも30kgしか燃料を積めませんが電池は40kgあります。
我が家のプリウス選択理由
 
●Sグレード選択の理由
S グレードでも四輪電子ブレーキやトラクション・コントロールなどがあります が、さらにこれを高機能にした安全装備としてGグレードにはS-VSCという横滑り防止装置があります。付属品でなく、自動車単体としての基本的な選択理 由としてはSとGの決定的な差は、このS-VSCの有無につきると思います。
S-VSCのSはステアリングアシスト です。車が横滑りしそうな時に正しい方向へハンドルを切るのを手助けします。
非常に安全性の高い車がさらに予防安全の点でもほぼ(現在の市販車技術としては)完璧になります。
エアバッグや衝撃吸収ボディのようなパッシブセーフティだけでなく、ABSやVSCのようなアクティブセーフティ技術にも非常に興味があります。
年に数回ABSのお世話になることがあります。路地などから車がいきなり飛び出して来たときにブレーキを踏みながらハンドルを操作できるという安心感はありますが、常用するようなものではありません。
S-VSCも機能としては魅力的ですが、カウンターステアをあてないといけないような運転はまずやりません。
VSCが働く場面というのはスピードを出し過ぎた時です。機械のアシストによって、知らずに自分の腕が上達したという錯覚におちいったり、無理な運転を気づかないというデメリットといざという時の安心感を天秤にかけてSグレードにしました。
Gグレードに装備のS-VSCは入れたり切ったりする機能ではありませんので注文する時はかなり考えました。

価格差は26万円あります。普通のセダンだと四輪駆動車と二輪駆動車くらいの差です。
もし電動四輪駆動が同じ価格差であったらそっちを選んだと思います。プリウスのブレーキは回生ブレーキ+油圧ブレーキ+エンジンブレーキの協調ブ レーキです。油圧ブレーキ以外は前輪にしか機能していません。できれば後輪にモーター・発電機があれば非常に安定していると考えます。そうやって考えると これまでの運転を考えると、S-VSCまでは必要ないと考えました。
●ツーリングセレクション選択の理由
カタログだとツーリングセレクションはタイヤが異なることなどから1割も燃費がよくないと書いてあります。
しかし標準車はハロゲンH4ヘッドライトです。ディスチャージランプHIDではありません。
ずいぶん前から次に車を 買うときは必ずディスチャージランプにしようと思っていたのですが、単独のオプションがありません。とても残念です。

通勤で車を使う時は半分以上の時間がヘッドライトを必要とします。明るく見やすいヘッドライトは重要です。
またデイライトランニングをしなくてもヘッドラ イトの消費電力は燃費にも大きく影響します。
ハロゲンの半分しか電力を必要としないディスチャージランプを標準設定にしない理由がよく分かりません。
カタログに載る燃費データはヘッドライトをつけていない状態だからということだとしたら困ったものです。せめてHID単独のオプション設定が必要だと思います。

プリウスの2灯式ディスチャージランプはハイビームの切り替えをシェードの移動で行っています。これはプレミオなどと同じ方式です。
ハロゲンランプのようなフィラメント切り替えではないのでハイビームにした時に手前が暗くなるといった欠点がありません。とても便利です。点灯直 後は十分に発光しないHIDは瞬間的な切り替えに向いていないためハイビームにはハロゲンランプを使用するシステムがありますが、燃費にはかなりの負担が あります。遠くを照らす場合はハロゲンランプのスポットライトの方が明るいと思いますが、プリウスの2灯式でも十分な明るさがあります。何と言っても燃費 には絶対有利になります。

ツーリングセレクションだとホイールとタイヤのサイズが変わります。何と16インチホイール。我が家の過去最大がイプサムの14インチ(195/65R14)だったので今回の16インチ(195/55R16)というサイズはかなりの大きさです。
このタイヤサイズのためにカタログ燃費はいっきに悪くなっています。ツーリングセレクションがこだわったボディ下面の空力や省エネのライトなど効 果はカタログ燃費の測定には、ほとんど影響がありません。そのためにタイヤの設置幅の増大がかなり測定値に影響してしまいます。しかしツーリングセレク ションでさえカタログ燃費はリッター30kmです。これで十分だと思いました。
ある雑誌には、「ツーリングセレクションを選ぶのは、プリウスを選択する理由がない」と書いてありましたが、燃費競争をしようと思って買う人ば かりではありません。こういうことを論評する人はプリウスの購買層を十分に理解していないと思いました。プリウスは低燃費競技車両(燃費スペシャル)では なく毎日使える普通のセダンなのです。
●メーカーオプション:
エコカーはエコロジーだけでなくエコノミーの点でも安く買えなければ普及しないと思っています。
しかし、車というのは10年に1回くらいで買い替えるものだからずっと不満なく乗りたいという気持ちも働きます。
オプションを つけるとどんどん金額が高くなってしまいますが、10で割ってまた12で割ると1ヶ月でいくら、と計算して、えいやっとつけてしまうこともよくあります。
こんなすごい機能を持った車が215万円で買えるというのはすごいことだと思いますが、欲を出すときりがなく、上に書いたように、なんと300万円もする車になってしまうこともあります。
はたと考えてしまいましたが、今度のプリウスのように納期が非常に長いのが分かっている車では、何日も迷っているひまはありませんでした。9月に 発売されたのですが、その頃は注文日が数日変わるだけで納車が1ヶ月くらい異なる状況でした。グレード、メーカーオプション、車体の色は注文した後では変 更できないものです。一晩で決めました。情報は非常に少なく、分からないこともたくさんありました。
車選びで、迷ってしまい、よく分からなくなったら最高グレードにして、下取価格のよいカラーを選ぶ、というのがよい方法だと聞くことがありま す。これ正解だと思いますが、これまでも車を下取に出すということを真面目に考えたことがありませんし、周りに同じ車が並んでいなければ装備品の差なんて 分かりません。

そこで、つけたのがDVDカーナビ。8年間でカーナビがありがたいと思ったことは度々ありましたが、必需品という訳でもありません。しか しイプサムのような車体だとバックモニター(後退時に後方を映すカメラ、ナビとセットオプション)がすごく役に立ち手放せなくなってしまいました。
プリウスの場合もバックモニターはカーナビとセットです。しかも後方視界はプリウスの方が見づらそうです。
試乗してみてこの車でバックモニターなしに車庫に入れるのは大変だと考えてナビを注文することにしました。ただし、プリウスの場合はもともと大型の液晶画面がついているのでナビの値段は他の車に比べて割安です。

もうひとつのオプションはオーディオです。SグレードにはCDとラジオがついています。
車の中ではもっぱらラジオを聞いているのでそれでも十分といえば十分なのですが、カセットもMDもないということはオリジナルに編集したものは聞けないということになります。
もちろんCDを自分で編集してパソコンで焼くということも可能 ですが、手軽に持ち運べるMDも魅力的です。
ということで家族で乗るときのことを考えてMDデッキをつけたのですが、これがCDチェンジャーとセットなのですごく高い買い物になりました。

イプサムで気に入っていたサンルーフ(トヨタではツインムーンルーフ)はオプションにありません。すごく残念です。
サンルーフは夏場の短時間駐車だととても役立ちます。田舎は感応式信号機が多いのでセンサーの位置確認によく使っていました。
春・秋はエアコンを切って窓を開けてサンルーフを開けて走ると爽快です。
●ディーラーオプション:
コーナーセンサーは、ソナー方式で音声案内方式です。イプサムのような5点式(コーナーセンサー+バックソナー)ではなく4点式なので真後ろは警報をだしてくれませんがほぼ同じように使えます。値段けっこうします。
渋滞しているときや駐車場などでいきなり前後に歩行者や自転車が現れることがありどきっとしますが、ソナーが出す警報も役立ちます。特に茨城県では駐車場でバックしているときにその前後を平気で横切る歩行者が非常に多いので注意が必要です。
●プリウスのエコノミー
エ コロジーカー・プリウスは税金などの優遇措置がたくさんあり買いやすくしようという制度があります。でもなんだかんだとハイブリッドと関係のないオプショ ンをつけていいくと「乗り出し価格」はイプサムとかわらない金額になってしまいました。「乗り出し価格」というのは茨城県だけの用語なのですが、税金やら 保険やら車を買って乗り始めるまでにかかる全ての金額をこう呼びます。(すぐ隣の栃木県などではこの言葉を使わないので、本当に茨城県だけの用語のようで す)
ただし、電気自動車などの普及を推進するための国の助成制度があり、一定の条件を満たせば個人でも参加できます。我が家もこれに応募しており、認められれ ばかなりの金額(プリウスの場合、Sグレードの約1割の金額)の助成金を受け取ることができます。助成金算定ベース車のトヨタ・アリオン1500ccより 少し高めですが、2000ccクラスの車と比べるとけっこうお得な車だと思います。