「パパちんの頸椎椎間板ヘルニアのページ」

PLDD法手術を決心するまで頸椎の椎間板ヘルニア)
専門家ではないので間違っているところがあると思いますが感想です。

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インターネットの検索エンジンで「椎間板ヘルニア」を検索しました

検索したらPLDD法がみつかりました

 

 

初めは、「頸椎椎間板ヘルニア」で検索したのですが、ほとんど何もヒットしません。
そこで「椎間板ヘルニア」で検索したら、たくさんのページが検索されました。
マッキントッシュのインターネットエクスプローラだと各ページの要約を次々にみることができるので片っ端から内容を読んでいきました。医療機関や正負機関による椎間板ヘルニアの情報以外にも、ヘルニアになってしまった人の体験談などをホームページから読むことができました。
そうしたらPLDD法というレーザーによる髄核蒸散法のページが比較的多いことがわかりました。これは、まだ健康保険は使えないけれど従来法の手術に比べると非常に患者への負担が少ない(侵襲性が少ない)方法のようです。ひとつだけ、千葉県茂原市の病院で頸椎にもPLDD法を適用するという情報をみつけました。
http://www.nttl-net.ne.jp/mfclinic/index.html

アドレスが変ったようです。(2000年12月確認しました)
http://www4.ocn.ne.jp/~mfclinic/

PLDD法は絵にするとこんな感じです。
金属製の細いパイプ(たぶんステンレスだと思う)を皮膚の上から挿してその中にレーザー光の伝送用のファイバーを入れ髄核の一部を蒸散させる方法です。
髄核がレーザーの熱で蒸散したり変性したりすると線維輪から突出したヘルニアがへこむ、あるいは神経への圧迫がなくなる、という仕掛けです。
この絵だと前から挿すように書いてありますが腰椎や頸椎の場所によって挿す方向は異なると思います。(専門家ではないのでわかりません)

PLDD法について調べました。

他のページの記事なども参考にPLDD法について一通り調べてみました。

APLD法同様に髄核に針を挿す方法なので切り開く手術に比べると安静期間や入院期間が非常に短い。低出力レーザーで髄核を蒸散させて圧力を下げ、線維輪から飛び出したヘルニアを後退させる方法。

医療機関の記事ばかりで患者の人の情報は得られませんでした。また健康保険のきかない治療法というのがどのようなものなのかも分かりません。これだけの情報では不安でいっぱいです。

朝日ネットのメディカルプラザに問い合わせました。ここは個々人の医療相談にのってくれるところではなく医療情報を教えてくれるところです。ここにメールを出してPLDD法が確立された技術であるかを尋ねました。回答をくれた方は整形外科の人ではなかったので特別コメントはありませんでしたが、米国の論文の所在を教えてくれました。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/htbin-post/Entrez/query?uid=10204439&form=6&db=m&Dopt=b
これはコロンビア大学におけるPLDD治療の結果を報告したものです。専門用語が多いため辞書を引きながら読みました。

健康保険適用外医療というのがよく分からないので、会社の中で医療ガスを取り扱っている同僚に聞きました。
海外で例が多くても日本ではすぐに保険対象にならないこと、保険対象外だからといっていい加減な医療サービスがある訳ではないこと、実際にそのような治療をしている医師に会ってみなければ分からないとアドバイスをくれました。国の高度先端医療制度になっていることもあるそうです。
厚生省のホームページを探したところ、このPLDD法も高度先端医療制度にありました。登録されているのは3つくらいの医療機関でしたが、PLDD法自体は海外でも実績があり国内でも多いことがわかり、けっしていい加減な治療法ではないことが分かりました。自分の健康に関わることですから、どうしても慎重になります。

ヘルニア治療の問い合わせ

自分の症状とPLDD法でヘルニアを治したいということを書いてメールを出しました。

場所が千葉県ということでなんとか行ける距離です。とにかく問い合わせをすることにしました。ひょっとしたらとんでもない治療かもしれない、と一抹の不安をもちながら返事を待ちました。数日後にていねいな返事が来ました。入院は4日程度であること、治療費はサラリーマンが出せないようなものではないことなどが、ひととおり分かりました。100%よくなると書いてあったら疑うところでしたが、全てのヘルニアに有効という訳ではないがかなりの効果があるとのこと。少し希望がみえてきました。

女房(ママちん)や親にも相談しました。

9月15日に千葉のMクリニックにメールを出し、9月19日にメディカルプラザからの返事を受信、9月20日にMクリニックからの返事を受信。自分なりに決心がつき始めました。
女房に相談しました。この病気で長年苦しんでいるのを本人以外で一番よく知っているのが女房ですからもし反対されたらその場で諦めるつもりでした。とりあえず先生に会って診てもらおうということで、意見は一致しました。

10月初めに福岡の姪の結婚式があったので実家に帰って両親にも説明しました。母は、しっかりと病気を治しなさいと励ましてくれました。
会社の同僚あたりだと、首は大事な部分なので無茶をしない方がよいとか、そんなところをさわるのは危ないという人が多いようです。私としては、大事な部分だからこそきちんと治したいと思うのですが、命にかかわるのではないかと心配する人が多いようです。

クリニックに電話しました

クリニックの午後の診療開始時間直前がいいだろうと考えて電話をしました。整形外科の担当の看護婦さんにつないでもらったところ、事前の検査や診察などは健康保険がつかえること、えきればMRIの写真を借りて持ってくること、遠方なので予め時間を予約することなどを話しました。電話するまでは少しドキドキしていましたが、少し前進しました。


初めての受診(1) 99/10/16

MRI検査。5年前とはずいぶん変わりました。

茨城県の地図とカーナビを頼りに女房と二人で千葉県茂原市のクリニックに行きました。片道100km程度。あまり大きな渋滞もなくほぼ予定の時間で着きました。
「PLDD手術が使えない状態と言われるかもしれない」、とか、「先生や病院が怪し気なものだったらあきらめよう」、とかいろいろなことを考えながら到着したところはクリニックというには建物も大きく、広い駐車場は車でいっぱい、びっくりしました。
借りてきたMRIを受付に渡したところ、先生が必要としている映像には不十分だということで改めてMRI検査をすることになりました。昼の12時前だったので診察は午後3時以降になると思ったのですが、すぐに診察ができるということでした。病院の待ち合い室で何時間も待つのに慣れていたのでちょっと拍子抜けです。

すぐにMRI検査室に入りましたが、これまでの機械とはかなり形が違っていて体を入れるトンネルは円形でなく横長のものです。手の両側に大きな隙間があるので圧迫感がずいぶん違いました。また検査着に着替えることもなく金属物がないかどうかのチェックだけです。首のまわりに丸い輪のようなもの(検出器か?)を取り付けるのがこれまでと異なります。
検査技師の人が定位置にセットする間に肩や頭などに触れるのですが(首が悪いことを承知しているので)痛くないかと常に気を配ってくれました。病院到着後すぐにMRIに入ることになって慌てている時だったので非常に気持ちが楽になりました。
検査が始まってすぐに気付いたのが、騒音の少なさです。部屋にはラジオの音が流れていて、F1の日本グランプリに関するトーク番組をやっていたのをずっと聞いていました。驚いたのは予想よりはるかに短い時間で検査が終了したことで5年前に受けた検査との差に驚きました。この後、レントゲン室での検査も少しありましたがあわせても30分程度だったようです。

診察

PLDD法を担当している院長先生の診察を受けました。診察室には女房も一緒に入りました。
先生の机の上にはメールのコピーがあるので細かな症状を伝える必要はありませんでした。手や足の検査をして、MRIの映像や背骨の模型などを使って治療法について説明を受けました。私の場合、やはり5ー6頸椎の間が狭いと言われましたが、PLDD法でできるとのことです。心配していた「古くなって固いヘルニアには効果がない」という点も、まだ大丈夫のようです。医者の中には「素人は黙っていなさい」と言わんばかりの人もいますが、自分の体のことなので、心配なことは全て質問しました。先生に対して失礼なことも言ったかもしれませんが、それでもきちんと対応してくれました。

診察を受けるパパちんと
心配そうに見ているママちんと
映像や模型を使って説明する先生

気になるのは、このような負担の少ない治療法がなぜ広く普及していないかということでした。
先生の説明では、ヘルニアの手術と言うのは、かなり症状が重くなってしまってから行うというのが通例だとのこと。しかし、それだけでは患者の選択肢が少ない。除去手術、経皮的除去法、レーザー法という選択肢があっていいはずという考えで始められたとのこと。
大リーグの選手がヘルニアの手術をして1ヶ月で復帰した話しやら(私も、たまたま新聞記事で知っていた)、先生自身がサッカーが好きでスポーツ選手の治療をすることなど、(もう昼休み時間だというのに)いろいろな話をしてくれました。
後りの55年を楽しく過ごすためには病気はない方がいい(たぶん百歳から私の年令を引いた数字だと思います)、という言葉には勇気づけられましたが、その場では決められず、もう少し考えて決めたいということにしました。
後は担当の看護婦さんと相談しました。遠方なので次回来るとしたらPLDD法による手術のための入院になりますから日数のかかる血液検査だけはしておこうということになり採血をしました。看護婦さんから入院に必要な書類や携行品の説明などをきいてその日は家に帰りました。
病院の雰囲気や先生を含めた医療スタッフ全体の感じから、この先生に頼もうという気持ちになりました。女房も同じような感触を持ったようです。往路は不安で一杯でしたが、帰路はひょっとしたらこれで治るかもしれないと気持ちが明るくなりました。

PLDD法による手術を受ける決心をしました

緊急を要する手術ではないので日程を決めたりするのがかえって難しく感じられます。そこで準備だけはしようと思い、義兄に入院承諾書の保証人なってもらうよう頼みに行きました。
次に会社の上司に相談して2週間の休みがとれるところようにしました。
会社の創業記念日休日や祭日のある11月初めに休めば休暇となる日数を減らせるので、クリニックに相談したところ、PLDD法の場合、通常の手術日以外でも可能だとのことで日曜日に入院して祭日(文化の日)に退院という日程でお願いすることにしました。
後ですぐ気付いたのですが日曜日は日本グランプリの日です。マレーシアグランプリのフェラーリ失格問題がひっくり返ったため、日本グランプリは消化試合ではなくチャンピオン決定戦になってしまいました。でもそんなことを言っている場合じゃありません。

(続く)