1930年代のレースカー |
AIACR(Association
Internationale des Automobile Clubs Reconnus
)が制定した1934年のフォーミュラ規定。 1932年、速過ぎるフォーミュラカーの速度を制限すために新しいグランプリ規定が決められた。
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フォーミュラカーの歴史は「速さ」の追求ではなく、いかに「速過ぎないように」レースを行うかという、規定(レギュレーション)の歴史です。 |
フォーミュラカーだけではなく、モータースポーツは、野放しにするといくらでも速い自動車ができてしまい、危険なスポーツになります。事細かなルールが作られていきます。
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- 車体の重量は750kgを超えないこと(ドライバー、燃料、水、タイヤを除く)
- 車体の最小幅は、ドライバーシートのところで 850 mm .
- 燃料は自由に選択できる
- レースの最短距離は 500 km
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- ドイツ:レースから離れていたメルセデス-ベンツも興味を示し、新たに、DKW、アウディ、ホルヒなどを製造するアウトウニオン社がグランプリカー製造を計画。ヒトラー率いるナチはレースの宣伝効果を考え、ドイツメーカーを全面的にサポートした。
- イタリア:イタリアのメーカーはドイツのメーカーほどの予算を得ていなかったが、支配者ムッソリーニがレース・マニアであったことからモーターレーシングに国家予算が投じられた。
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主なレースカー |
- メルセデス-ベンツ:新型のW25を投入。3.3リッターエンジンを搭載。四輪独立懸架のサスペンションを持つ。燃料はメタノール系
- アウトウニオン:新顔のアウトウニオンはそれまで前にエンジンを積んでいたグランプリカーに対して画期的なリヤエンジンを採用。排気量は4.3リッター。タイプAあるいはP-Wagen(ペーヴァーゲン)。ベンツ同様に四輪独立懸架のサスペンションを持つ。
- アルファロメオ:ティーポBモノポストー(通称P3)をパワーアップし2.9リッターエンジン。フォーミュラ・リブレにはツインエンジン・モンスターが登場。スクーデリア・フェラーリがアルファロメオのレースチームを運営。プライベートチームへの販売を中止
- マセラーティ:3.0リッターエンジンの8CM。プラーベーターで最もポピュラーな車。後半から6CM-34登場(直列6気筒)
- ブガッティ:3.3リッターの新型エンジンを搭載したタイプ59が登場。
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ボイチュレットクラス(1500cc) |
- マセラーティ:4C-1500を供給。
- ブガッティ:タイプ51
- ERA:
- MG:
- ドラージュ
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アルファロメオ 8C |
アルファ2300 |
1931/ルマン | |
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アルファロメオ 8C |
アルファ2300 |
1932/ルマン | |
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アルファロメオ 8C |
アルファ2300 |
1933/ルマン | | | | | |
1934年頃
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はじめて、AIACRのヨーロッパチャンピオンシップが開催されます。メルセデス-ベンツのルドルフ・カラッチーラが活躍。 |
主なレースカー |
- メルセデス-ベンツ:エンジンは、3.7リッターから4.0、4.3リッターと増大
- アウトウニオン:エンジンは4.9リッターから5.6リッター。
- アルファロメオ:P3に3.2リッターから3.8リッターのエンジンを搭載。ティーポ8C登場
- マセラーティ:新型のV8-RI登場までは、6CM-34や8CMの改良版を使用。
- ブガッティ:エンジンは3.8リッターに増大。
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ボイチュレットクラス(1500cc) |
- マセラーティ:4C
- ERA:新型のERA-Bが活躍
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アルファロメオ 8C |
アルファ2300 |
1934/ルマン | |
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アミルカーC6
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アミルカーMC0 |
直列6気筒1.1リッター・ スーパーチャージャー |
1934 | |
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ゾラー |
サイクル12気筒 (シングルアルミブロック6気筒2列配列) 1.5リッターツインSC |
電磁オートマチック |
1934 | |
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クライスラー・スペシャル |
クライスラー6.3 |
1934-35 | |
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1935年頃 |
1935年10月、イタリア軍がアブシニア(後のエチオピア)に侵攻。 |
1936年3月にはドイツ軍がライン地方非武装地帯に侵攻。 |
ルマン24などのヨーロッパのモータースポーツも多くが中止となります。 | |
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S.E.F.A.C. |
サイド・バイ・サイド直列8気筒(4気筒DOHC 並列ブロック・ ツインスーパーチャージャー) 2.8-3.0リッター |
オートマチック |
1935-39 | |
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モナコ・トロッシ |
2サイクル星型16気筒(8気筒X2)(4.0)前輪駆動 |
1935 | |
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1937年頃 |
フォーミュラ新規定 |
- エンジンの排気量は最小 1000cc 最大 4500cc (非過給エンジン)
- エンジンの排気量は最小 666cc 最大 3000cc (過給器付エンジン)
- 最小重量は 400kg から 850 kg、これはエンジンの排気量に合わせて決められる。重量には燃料、オイル、タイヤを含む
- 燃料は自由
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主なレースカー |
- メルセデス-ベンツ:比較テストの結果3リッターのスーパーチャージャー付V12エンジンとした。W125を使用。
- アウトウニオン:チームは混乱期となる。チーフエンジニアのポルシェ教授がフォルクスワーゲン社へ。3リッターのスーパーチャージャー付V12エンジン
- アルファロメオ:スクーデリア・フェラーリとの契約解消。チーム運営はアルファ・コルセ。直列8気筒、V型8気筒、V型12気筒
- マセラーティ:新型3リッターエンジンの8CTF。ドイツ車に対抗できるほど速いが壊れやすかった。
- ドライエ:4.5リッターV12エンジンで登場
- ブガッティ:旧型のタイプ59シャシーに新型の3リッター・スーパーチャージャー付タイプ50Bエンジンを搭載
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