フリードマンやルメートルが解いた一般相対性理論の方程式を導いたアインシュタインでさえ、宇宙に始まりがあったという考えは馬鹿げていると発言し、フレッド・ホイル(1915〜
2001年、英国)やトーマス・ゴールド(1920〜2004年、オーストリア)が「定常宇宙論」(steady state cosmology)を展開した。
ホイルは著名な英国の天文学者でSF作家としても知られ、ゴールドは、生物物理学、天文物理学者であり、米国では珍しい石油の無機起源説でも知られる有名人である。彼らは、「膨張宇宙論は科学ではない」と主張、フリードマンやルメートルらの理論に敬意を払わず、ルメートルの「宇宙の卵が爆発して始まった」という発言に対して、これは科学ではなく信仰であると発言、ホイルは、膨張宇宙論を、皮肉って「ビッグバン=大ぼら」理論と呼んだ。