年 |
人 |
できごと |
1543年 |
ニコラウス・コペルニクス |
「天体の回転について」を著した。古代の太陽中心説(地動説)を復活させて地球中心説(天動説)に反対した |
1572年 |
ティコ・ブラーエ |
超新星を発見。月よりも遠い星でも変化することを発見。
ティコ・ブラーエは望遠鏡を用いずに肉眼観測によって膨大な天体の資料を集めた。 |
1583年 |
グレゴリウス13世 |
新しい暦グレゴリオ暦(太陽年)にコペルニクスの計算値が採用された。
以前は、1年の長さを決めるのに長い年月を要したが、コペルニクスは太陽中心説によって短期間で1年の長さを決める方法を編み出した。
ユリウス暦は1500年間使用され誤差が累積していたが、高精度の暦によって解消された。 |
1592年 |
ガリレオ・ガリレイ |
気体温度計を発明。 |
1597年 |
グレシャム・カレッジ設立 |
ロンドンにグレシャム・カレッジが設立され、後の王立協会の拠点となる。 |
17世紀 |
17世紀初頭、活力論争 |
活力論争が起こった。ルネ・デカルト派の活力は現在の運動量のようなもの、ゴットフリート・ライプニッツ派の活力は現在の運動エネルギーのようなもの |
1612年 |
サントーリオ・サントーリオ |
体温計を発明。 |
1616年 |
ガリレオ・ガリレイ |
1回目の宗教裁判 |
1619年 |
ヨハネス・ケプラー |
ケプラーの法則 |
1633年 |
ガリレオ・ガリレイ |
2回目の宗教裁判 |
1641年 |
ロバート・ボイル |
フィレンツェ公国ピサに滞在。ガリレオに接近 |
1642年 |
英国 |
ピューリタン革命が勃発 |
1643年 |
エヴァンジェリスタ・トリチェリ |
「トリチェリの真空」を発見。 |
1648年 |
ブレーズ・パスカル |
山の頂上と麓でトリチェリの実験を行い、水銀柱の高さの違いを見出した。「気圧」が変わるということの最初の発見 |
1657年 |
オットー・フォン・ゲーリケ |
マクデブルグの半球実験 |
ロバート・ボイル
ロバート・フック |
真空ポンプ、空気ポンプを開発し、空気の研究に着手
ゲーリケ以外でまともな真空ポンプを製作できたのはフックだけであった。 |
1660年 |
イングランド |
王政復古が起こった。
「科学の拠点」王立協会設立にとっても重要な歴史の転換点 |
ロバート・ボイル |
『空気の弾性とその効果についての自然学的・機械学的新実験』を発表 |
1661年 |
ロバート・ボイル |
『懐疑的化学者』、元素が粒子であるという粒子仮説を唱えた。
元素を構成する原子、物質を構成する分子が発見されるのは250年後のアインシュタイン、ペランまで待たねばならない。
ボイルまでの自然哲学は、スコラ哲学や錬金術であったが、ボイル以降は「科学(とその手法のひとつである化学)」と呼ばれることになる。 |
1662年 |
ロバート・ボイル |
ボイルの法則の公表 |
1662年 |
王立協会設立 |
「自然科学の発展に寄与するロンドン王立協会(学会)」が設立される。現存する世界最古の学会である。
ボイルは設立メンバーであるが会長は辞退して研究に専念。 |
1665年 |
ロバート・フック |
『ミクログラフィア』を出版。
自ら製作した顕微鏡、望遠鏡を用いて微小世界から遠方世界(天体)までを記述。写真のない時代に精密なスケッチを残した歴史的書物。 |
1666年 |
ロバート・フック |
重力が距離の逆2乗の法則に従うことを発見。後にニュートンと万有引力の法則の先取権を争うことになる。 |
1670年 |
ロバート・フック |
王立協会の定例会で、慣性の法則、万有引力の法則、天体の円軌道や楕円軌道などの講義を始める。 |
1672年 |
ロバート・フック |
光の波動説を提唱 |
1672年 |
アイザック・ニュートン |
光の粒子説を提唱。多くの学者から非難を浴びることになる。
1905年にアインシュタインが光量子仮説を提唱、光が持つ波動性と粒子性が判明することになるが、ニュートンの粒子説は全く別物であって理論的につじつまが合わないことが多い。
このような研究によって、ニュートンはオカルト研究者あるいは錬金術師と思われることが多く、ニュートンの力学が再評価されるのは解析力学とエネルギーの発明以降である。 |
1675年 |
ジョン・フラムスティード |
グリニッジ天文台を建設 |
1676年 |
ロバート・フック |
「フックの法則」 |
1684年 |
ゴットフリート・ライプニッツ |
「極大と極小に関する新しい方法」で微分法を発表 |
1686年 |
ゴットフリート・ライプニッツ |
「深遠な幾何学」で積分法を発表 |
1686年 |
エドモンド・ハレー |
気圧と海抜高度の関係、大気の運動は太陽熱によることを発見 |
1687年 |
アイザック・ニュートン |
『自然哲学の数学的諸原理(プリンキピア)』を発表
後に微分積分の発明に関する先取権争いに発展 |
1688年 |
エドモンド・ハレー |
ニュートンのプリンキピアの出版を支援。 |
1688年 |
イングランド |
名誉革命 |
1690年 |
クリスティアーン・ホイヘンス |
光の波動説。エーテル仮説 |
1699年 |
アイザック・ニュートン |
造幣局長に就任。猛威を振るう。 |
1700年 |
アイザック・ニュートン |
慣習温度ニュートン度を提唱。温度計という言葉を作った。 |
|
1702年 |
オーレ・レーマー |
レーマー式温度計を発明。温度目盛を提唱 |
1703年 |
アイザック・ニュートン |
王立協会会長に就任。 |
1712年 |
アイザック・ニュートン |
王立協会版、偽の「天球図譜」を出版。 |
1713年 |
アイザック・ニュートン |
プリンキピア第二版。フラムスティードを抹消 |
1714年 |
ガブリエル・ファーレンハイト |
水銀温度計の発明 |
1720年 |
ヨハン・ベルヌーイ |
「物体の衝突に関する論文」で活力論争が再開 |
1722年 |
ジョン・フラムスティード遺族 |
正規の「天球図譜」を出版 |
1724年 |
ガブリエル・ファーレンハイト |
慣習温度ファーレンハイト度を提唱(熱い方が高温) |
1730年 |
ルネ・レオミュール |
慣習温度レオミュール度を提唱(熱い方が高温) |
1732年 |
ジョゼフ=ニコラ・ドリル |
慣習温度ドリール度を提唱(熱い方が低温) |
1742年 |
アンデルス・セルシウス |
慣習温度セルシウス度を提唱(熱い方が低温) |
1743年 |
ジャン・ル・ロン・ダランベール |
「動力学論」。活力論争は言葉の論争であるとしてこれを決着させようとした。「ダランベール神話」 |
1752年 |
セルシウス度 |
セルシウス度の定点を逆に設定(熱い方が高温) |
1766年 |
ヘンリー・キャヴェンディッシュ |
水素の発見 |
1772年 |
ダニエル・ラザフォード |
窒素の発見 |
1774年 |
ジョゼフ・プリーストリー |
脱フロギストン空気の発見(後の酸素) |
1777年 |
アントワーヌ・ラヴォアジエ |
カロリック説(熱は質量を持たない元素) |
1779年 |
アントワーヌ・ラヴォアジエ |
酸素を命名。フロギストン説を打破 |
1783年
11月21日 |
モンゴルフィエ兄弟 |
人類初の飛行。
ゲイ・リュサック設計の熱気球「モンゴルフィエール」 |
1783年
12月1日
|
ロベール兄弟 |
水素ガス気球による飛行。
シャルル設計のガス気球「シャルリエール」 |
1787年 |
ジャック・シャルル |
「シャルルの法則」を発見。公表せず |
1788年 |
ルイ・ラグランジュ |
『解析力学』、ニュートン力学を再定式化。ラグランジアン(後にエネルギーを表現する関数)を提唱 |
1799年 |
トマス・ヤング |
ヤング音律 |
1800年 |
フレデリック・ウィリアム・ハーシェル |
赤外線の発見(天体観測より) |
|
1801年 |
ヨハン・ヴィルヘルム・リッター |
紫外線の発見 |
トマス・ヤング |
乱視の研究、色覚の研究、光の三原色の提唱 |
ジョン・ドルトン |
「ドルトンの法則」を発見。分圧の法則。原子分子仮説 |
1802年 |
ジョセフ・ルイ・ゲイ=リュサック |
「シャルルの法則」を定式化し正式に公表。「温度」を発明(後に絶対温度と呼ばれる) |
|
ウィリアム・ウォラストン |
太陽光のスペクトル(輝線)に暗線を発見 |
1804年 |
ゲイ=リュサック
ジャン=バティスト・ビオ |
熱気球で高度5000mの空気を採取 |
1805年 |
ゲイ=リュサック
アレクサンダー・フォン・フンボルト |
「高度が高くなると気圧が低下するが、空気の組成は変わらない(酸素は薄くならない)」ことを発見 |
1805年 |
トマス・ヤング |
「ヤングの実験」光の波動説 |
1807年 |
トマス・ヤング |
「自然哲学講義」でエネルギーの概念を提唱。
ただし、force(英語)、Kraft(ドイツ語)が使用されることの方が多く、energy(ヤングによる造語)という言葉が広まるのはかなり後のことになる。 |
ジョゼフ・フーリエ |
熱伝導に関する「フーリエの法則」 |
1808年 |
ゲイ=リュサック |
「気体反応の法則(ゲイ=リュサックの第一法則)」 |
1810年 |
ジョン・ドルトン |
原子・分子説 |
1811年 |
アメデオ・アヴォガドロ |
「アヴォガドロの法則」、新たな原子分子仮説 |
1812年 |
ピエール=シモン・ラプラス |
「ラプラスの悪魔」の概念。 |
1814年 |
ヨゼフ・フォン・フラウンホーファー |
フラウンホーファー暗線の発見 |
1819年 |
アントワーヌ・セザール・ベクレル |
物質が温度の変化に応じて電気的ポテンシャルを生ずることを再発見。後にデビッド・ブリュースターが、「焦電効果(pyroelectric effect)」と名付けた(1824年)。 |
1821年 |
マイケル・ファラデー |
最初の電気モーターを発明 |
トーマス・ヨハン・ゼーベック |
ゼーベック効果の発見 |
1823年 |
ニコラ・レオナール・サディ・カルノー |
「火の動力」 |
1824年 |
ピエール・ジャンサン |
太陽彩層の光からD3線を観測 |
ノーマン・ロッキャー |
D3線を新元素「ヘリウム」と命名 |
1825年 |
マイケル・ファラデー |
ベンゼンを発見 |
1829年 |
ガスパール=ギュスターヴ・コリオリ |
ライプニッツが提唱した活力を定式化(後の運動エネルギー) |
1831年 |
マイケル・ファラデー |
電磁誘導の発見 |
1832年 |
マイケル・ファラデー |
塩素ガスの液化 |
1833年 |
マイケル・ファラデー |
「電気分解の法則」の発見 |
ウィリアム・ローワン・ハミルトン |
ニュートン力学を再公式化、ハミルトン力学を構築 |
1834年 |
ジャン=シャルル・ペルティエ |
ペルティエ効果 |
1838年 |
フリードリヒ・ヴィルヘルム・ベッセル |
恒星の年周視差の観測に初めて成功。ケプラーから200年かかったが、天動説(地球中心原理)が完全に破れた。 |
1839年 |
マイケル・ファラデー |
一連の電気の研究を確立。静電気、電池、動物電気、静電気による誘引現象、電気分解、電磁気学 |
アントワーヌ・セザール・ベクレルと
アレクサンドル・エドモン・ベクレル |
光起電力効果(photovoltaic effect)の発見 |
1840年 |
ジェームズ・プレスコット・ジュール |
「ジュールの第一法則」発見。電流と熱の関係を示す |
1842年 |
ロベルト・マイヤー |
「熱力学の第一法則」(独立発見者) |
1843年 |
ジェームズ・プレスコット・ジュール |
「熱力学の第一法則」(独立発見者) |
1845年 |
マイケル・ファラデー |
反磁性の発見 |
ジェームズ・プレスコット・ジュール |
「ジュールの第二法則」発見
理想気体の内部エネルギーは温度にのみ依存する |
1847年 |
ヘルマン・フォン・ヘルムホルツ |
『力の保存について』で「熱力学の第一法則」(独立発見者) |
1848年 |
ジェームズ・プレスコット・ジュール |
熱の仕事当量の研究を公表、ウィリアム・トムソンが発掘 |
ウィリアム・トムソン |
『絶対温度目盛りについて』を発表 |
1849年 |
アルマン・フィゾー |
光速度の測定 |
1850年 |
ウィリアム・トムソン |
コリオリが定式化した活力を「運動エネルギー」の概念として提唱。 kinetic energyはトムソンの造語
|
1852年 |
ジャン・バティスト・ブサンゴー |
バリウムを利用した酸素の製造に挑戦 |
1853年 |
ウィリアム・ランキン |
位置エネルギー(potential energy)の概念を提唱
ラグランジアンは、運動エネルギーからポテンシャルエネルギーを差し引いたもの。 |
1854年 |
ウィリアム・トムソン |
トムソン効果を発見 |
|
ルドルフ・クラウジウス |
熱力学第二法則 |
1855年 |
アドルフ・オイゲン・フィック |
フィックの法則 |
1858年 |
ルドルフ・クラウジウス |
平均自由行程の概念 |
1859年 |
ウィリアム・ランキン |
ランキン温度の提唱 |
1861年 |
ジェームズ・プレスコット・ジュール
ウィリアム・トムソン |
「ジュール=トムソン効果」発表 |
ジェームズ・クラーク・マクスウェル |
「気体の分子運動論」、科学的温度を「絶対温度」と呼ぶ |
ジェームズ・クラーク・マクスウェル |
電磁場の存在を予言。電磁場の基礎方程式を確立 |
1862年 |
レオン・フーコー |
光速度の測定 |
1865年 |
ドミトリ・メンデレーエ |
周期律の提唱、元素の周期表 |
ルドルフ・クラウジウス |
エントロピーの概念 |
アウグスト・ケクレ |
「ベンゼンの環状構造式」(ケクレ構造式) |
1869年 |
トーマス・アンドリューズ |
臨界点の発見 |
|
ドミトリ・メンデレーエフ |
周期律の提唱 |
1873年 |
ヨハネス・ファン・デル・ワールス |
「ファンデルワールスの状態方程式」 |
ウィラード・ギブス |
自由エネルギーを提唱 |
1875年 |
ウィラード・ギブズ |
相律の発見 |
1877年 |
ルイ・ポール・カイユテ |
酸素の液化を観察 |
1879年 |
ヨーゼフ・シュテファン |
黒体放出光のエネルギーと温度の関係 |
ヘルマン・フォン・ヘルムホルツ |
電気二重層の理論 |
1880年 |
ジャック・キュリーと
ピエール・キュリー |
結晶構造体の焦電性を確認「圧電効果(piezoelectric effect)」として理論化 |
エミール・アマガー |
「アマガーの分体積の法則」、ドルトンの分圧の法則を補足 |
日本 |
「寒暖計」という訳語が流通 |
1881年 |
ハインリヒ・カイザー |
「Adsorption」(英語 adsorption、日本語「吸着」)という言葉を作った |
1881年 |
アルバート・マイケルソン |
エーテルを発見する実験に着手 |
1882年 |
ヘルマン・フォン・ヘルムホルツ |
自由エネルギーの概念 |
|
ウィリアム・プラウト |
「プラウトの仮説」を提唱。原子量が水素の整数倍にならないことの謎は長く解明されなかった。 |
1883年 |
ジグムント・ヴルブレフスキ
カオル・オルショウスキー |
窒素の液化、酸素の液化 |
1884年 |
ルートヴィッヒ・ボルツマン |
ヨーゼフ・シュテファンの実験結果を理論化し「シュテファン=ボルツマンの法則」 |
|
ブリン兄弟 |
ブサンゴーの酸素製造プロセスの実用化に成功。
ブリン・プロセスを確立し世界初の酸素会社設立 |
1885年 |
ハインリヒ・ルドルフ・ヘルツ |
電磁波を発見。電磁波が何もない空間中を伝播し、その速度が光速度に等しいことを見出した。 |
1887年 |
ハインリヒ・ルドルフ・ヘルツ |
光電効果(photoelectric effect)を発見 |
アルバート・マイケルソン
エドワード・モーリー |
「マイケルソン・モーリーの実験」を開始 |
1890年 |
ウィリアム・ヒレブランド |
閃ウラン鉱から化学的反応性のないガスを発見。ヘリウムを窒素と見誤る。 |
1891年 |
ジェイムズ・デュワー |
液体の酸素やオゾンが磁性を持つことを発見 |
1892年 |
ウィリアム・トムソン |
ケルヴィン卿を名乗る |
|
ジョン・ウィリアム・ストラット |
酸素、窒素、空気の密度の精密な測定結果を発表。空気中の未発見元素を示唆 |
1893年 |
ヴィルヘルム・ヴィーン |
「ヴィーンの変位則」 |
1894年 |
ジョン・ウィリアム・ストラットとウィリアム・ラムゼー |
空気の中から新元素アルゴンを発見 |
1895年 |
ジョン・ウィリアム・ストラット
ウィリアム・ラムゼー
カオル・オルショウスキー |
アルゴンの単離、物性を報告。アルゴンを液化 |
ウィリアム・ハンプソン |
空気の液化装置の特許を取得 |
カール・フォン・リンデ |
空気の液化装置の特許を取得 |
ウィリアム・ラムゼー |
ヒレブランドのガスはヘリウムであることを発見 |
ハインリヒ・カイザー |
鉱泉の湧出ガス中にD3線スペクトルを発見、空気中にもヘリウムがあると報告 |
ヴィルヘルム・レントゲン |
X線を発見 |
1896年 |
ヴィルヘルム・ヴィーン |
「ヴィーンの放射法則」、後に間違いと判明 |
アントワーヌ・アンリ・ベクレル |
ウランから放射線を発見 |
ジェイムズ・デュワー |
水素の液化 |
1897年 |
ジョゼフ・ジョン・トムソン |
電子を発見 |
1898年 |
ウィリアム・ラムゼー
モーリス・トラバース |
ウィリアム・ハンプソンが作った液体空気からクリプトンを発見 |
ウィリアム・ラムゼー
モーリス・トラバース |
液体アルゴンの中からネオンを発見 |
ウィリアム・ラムゼー
モーリス・トラバース |
クリプトンの濃縮中にキセノンを発見 |
ピエール・キュリーとマリ・キュリー |
ラジウムの発見 |
1898年 |
アーネスト・ラザフォード |
ウランから二種類の放射線を発見(α線、β線) |
1900年 |
アーネスト・ラザフォード |
半減期の概念 |
マックス・プランク |
「放射に関するプランクの法則」、エネルギー量子仮説を提唱、量子力学を拓く |
1901年 |
ウィリアム・トムソン |
原子模型「スイカ型モデル」 |
ヘイケ・カメルリング・オネス |
実在気体の状態方程式。ビリアルの概念 |
1902年 |
アーネスト・ラザフォード |
放射線を発して元素が別の元素になるという放射性元素変換説 |
1903年 |
リンデ社 |
酸素製造装置を開発 |
米国 |
天然ガス中にヘリウムを発見 |
長岡半太郎 |
原子模型「土星モデル」 |
1905年 |
JJトムソン |
原子模型「プラム・プディングモデル」 |
|
ジョン・ウィリアム・ストラット
ジェームズ・ジーンズ |
「レイリー・ジーンズの放則」を提唱、マックス・プランクのエネルギー量子説に反対。後に間違いであると判明 |
1905年3月 |
アルベルト・アインシュタイン |
光量子仮説を提唱 |
1905年5月 |
アルベルト・アインシュタイン |
分子の実在を証明 |
1905年6月 |
アルベルト・アインシュタイン |
特殊相対性理論を発表 |
1905年9月 |
アルベルト・アインシュタイン |
エネルギーと質量の等価を提示 |
1906年 |
ヘイケ・カメルリング・オネス |
ヘリウムの液化 |
1907年 |
アーネスト・ラザフォード
ハンス・ガイガー |
アルファ線の計数に成功 |
レール・リキッド社(現エア・リキード社) |
日本に工業ガスを製造するための現地法人を設立 |
リンデ社 |
米国に工業ガスを製造するための現地法人を設立 |
1908年 |
ヘルマン・ミンコフスキー |
時空の概念を確立 |
1909年 |
ヘイケ・カメルリング・オネス |
エンタルピー(造語)の概念 |
1910年 |
日本酸素合資会社設立 |
現大陽日酸株式会社 |
リンデ社 |
空気分離ダブルカラムプロセスを発明 |
1911年 |
アルベルト・アインシュタイン |
空気分離ダブルカラムプロセスを発明 |
アーネスト・ラザフォード |
原子核の発見。原子模型「太陽系モデル」 |
ヘイケ・カメルリング・オネス |
「超伝導状態(現象)」の発見 |
1912年 |
ヴァルター・ネルンスト |
熱力学第三法則を発見 |
1913年 |
アインシュタイン |
零点エネルギーの概念 |
ニールス・ボーア |
原子模型「ボーアの電子雲モデル」 |
JJトムソン |
ネオンの安定同位体を発見。
元素の中には異なる三種類の同位体が存在する(放射性同位体、安定同位体、核異性体)。この時までは、放射性とは元素の性質であると思われていたが、これは元素ではなく崩壊しやすい核種の性質であることが分かった。 |
日本窒素肥料株式会社 |
現チッソ株式会社 |
1916年 |
ロバート・ミリカン |
光量子仮説の実証 |
1917年 |
アルベルト・アインシュタイン |
一般相対性理論のアインシュタイン方程式を提唱 |
1918年 |
アーネスト・ラザフォード |
陽子の発見 |
1920年 |
アーネスト・ラザフォード |
中性子の予言 |
1923年 |
アーサー・コンプトン |
コンプトン効果を発見、電磁波が粒子性をもつことを証明 |
1924年 |
ルイ・ド・ブロイ |
ド・ブロイの関係を提唱。物質波 |
フランク・クラーク |
クラーク数の提唱 |
1925年 |
サティエンドラ・ボース
アルベルト・アインシュタイン |
ボース=アインシュタイン凝縮 |
ヴォルフガング・パウリ |
パウリの排他原理を発見 |
1926年 |
エルヴィン・シュレーディンガー |
波動方程式を提唱。電子(物質波)の記述法を確立。 |
1926年 |
ギルバート・ルイス |
光の粒子性に「光子」と命名 |
1927年 |
ヴェルナー・ハイゼンベルク |
不確定性原理の発見 |
ジョージ・ガモフ |
ビッグバン理論 |
フリッツ・ロンドン |
ロンドン分散力の発見。希ガスが液化する理由を説明。
量子化学を拓く。 |
アール・ヘッセ・ケナード |
不確定性原理の定式化、ケナードの式 |
ジョルジュ・ルメートル |
「宇宙は爆発から始まった」とするモデルを提唱(原始的原子の仮説)。宇宙の年齢を100〜200億年と推定 |
1928年 |
ヘルマン・ワイル |
不確定性原理の定式化、ハイゼンベルク・ワイルの式 |
ポール・ディラック |
ディラック方程式を基礎方程式とする相対論的量子力学 |
1929年 |
エドウィン・ハッブル |
ハッブルの法則を発見 |
1930年 |
ヴォルフガング・パウリ |
ニュートリノ仮説、ベータ崩壊を説明。 |
ゲオルク・ヨース |
最後の「マイケルソン・モーリーの実験」を報告
特殊相対性理論から25年経っていたが、この時までエーテルの観測実験が行われていた。 |
1931年 |
ベルリン工科大学 |
「透過型電子顕微鏡」 (TEM)を発明 |
1932年 |
ジェームズ・チャドウィック |
中性子の発見 |
1934年 |
湯川秀樹 |
中間子論を提唱 |
1936年 |
カール・アンダーソン |
陽電子の発見 |
1937年 |
ベルリン工科大学 |
「走査型電子顕微鏡」 (SEM)を発明 |
ピョートル・カピッツァ |
「超流動状態(現象)」の発見 |
1938年 |
フリッツ・ロンドン |
ヘリウムの転移温度(ボース凝縮温度)を理論的に導出 |
オットー・ハーン |
原子核分裂において質量欠損がエネルギーに変換される実験 |
カール・アンダーソン |
「ミュー中間子」(中間子ではなく後にミューオン)を発見 |
イジドール・ラービ |
NMR法を開発 |
1940年 |
日本 |
寒暖計から「温度計」 |
1943年 |
朝永振一郎 |
「超多時間理論」の中で「繰り込みの記述形式」を確立 |
1948年 |
リチャード・ファインマン |
「経路積分」を提唱、量子電磁気学を確立 |
ジョージ・ガモフ |
「宇宙マイクロ波背景放射(CMB)」の存在を予言 |
1951年 |
ヤン・オールト |
銀河系回転説の実証 |
|
ハインツ・ロンドン |
ヘリウム希釈冷凍法を発明 |
1954年 |
CGPM |
1954年の第10回国際度量衡総会 (CGPM) でSIを採択 |
CGPM |
ウィリアムトムソンが提唱した熱力学温度が国際単位となりケルビンの名称が与えられた。°K |
フレデリック・ライネス
クライド・カワン |
ニュートリノの発見 |
フレッド・ホイル |
超新星爆発による元素合成機構を提唱 |
1955年 |
オーウェン・チェンバレン
エミリオ・セグレ |
反陽子の発見 |
1959年 |
ソ連 |
ルナ3号が月の裏側を撮影 |
1964年 |
マレー・ゲルマン |
クォークモデルを提唱。量子色力学を確立(1969年) |
アーノ・ペンジアス
ロバート・W・ウィルソン |
CMBを発見。膨張宇宙論が確定的になった |
ピーター・ヒッグス |
ヒッグス粒子の予言 |
1966年 |
ソ連 |
ルナ6号が月面に軟着陸 |
1967年 |
CGPM |
°KをケルビンKに変更。ケルビンは温度の尺度ではなくひとつの物理量を表わす単位となった。熱力学温度と色温度に使用される。 |
1968年 |
国際度量衡委員会 |
IPTS-68(国際実用温度目盛) |
1969年 |
米国 |
アポロ11、12号が月面に軟着陸 |
1971年 |
ポール・ラウターバー
ピーター・マンスフィールド |
MRI法を発明 |
1972年 |
オシェロフ、リチャードソン、リー |
3Heの超伝導・超流動を発見 |
1973年 |
小林誠、益川敏英 |
小林・益川理論 |
1976年 |
国際度量衡委員会 |
EPT-76(1976年暫定目盛) |
1978年 |
米国 |
GPS衛星群を打ち上げ。特殊相対性理論と一般相対性理論の効果を考慮した天体暦システムを実用化 |
1981年 |
佐藤勝彦 |
インフレーション(超急膨張)理論を提唱 |
1983年 |
宇宙線研究所 |
陽子崩壊を観測するカミオカンデを建設 |
1986年 |
ハインリッヒ・ローラー
ゲルト・ビーニッヒ |
「走査型トンネル顕微鏡」(STM)を発明 |
1989年 |
米国NASA |
探査機COBEの打ち上げ。初の「宇宙論」観測機。宇宙の等方性の確認、ゆらぎの測定から宇宙の地図を作成 |
1990年 |
国際度量衡委員会 |
ITS-90(国際温度目盛) |
1991年 |
日本 |
SI準拠を決定。圧力の単位はPaに統一 |
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飯島澄男 |
物質の構造としてCNTを再発見 |
1995年 |
NASA |
系外惑星の発見 |
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2001年 |
NASAとESA |
探査機WMAP打ち上げ。宇宙の年齢を138憶年と推定 |
2009年 |
ESA |
探査機プランク打ち上げ。ダークマターとダークエネルギーの量を詳細に推定。 |
2013年 |
CERN |
ヒッグス粒子の発見。質量の起源を解明。 |
2016年 |
新元素の命名 |
ニホニウム(113番元素)、テネシン(117番)、オガネソン(118番)。
オガネソンは18族元素(希ガス)であり、名前を持つ最も重い元素である。 |
2016年 |
Leigo装置 |
宇宙重力波を観測 |