別冊 「マスク・フィルターの科学」C
19世紀、まだ電気が普及する前、ロウソクはとても重要な照明器具です。ファラデーは特別な実験器具ではなく人々にとって身近な存在であるロウソクを題材にしました。
20世紀以降は、電気照明の時代です。そして分子の存在は科学の大前提です。分子が発見されたのは20世紀初頭ですが、そのきっかけは分子による微粒子のブラウン運動です。
そして21世紀の今日、非常に短な存在となった「マスク」もその仕組みの一部にブラウン運動があります。特にウィルスなどの非常に小さな粒子はブラウン運動によって非常に効率よく除去されることが分かっています。
ファラデーが19世紀の科学を説明した「ロウソクの科学」、20世紀初頭の科学を説明する題材としてマスクを選ぶことにしました。
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