別冊 「マスク・フィルターの科学」D
いろいろな「マスク」があります。野球のキャッチャーの顔を守るキャッチャーマスク、覆面レスラーのかぶるマスク、節分の豆まきの鬼のお面、など、だいたい顔の前を隠すのがマスクです。
ここで題材にするのは「衛生マスク」と呼ばれるフィルターの役割を果たすマスクです。「フィルター」という英語は、不要なものを取り除いたり加工すること、あるいはその道具のことを意味しています。カメラのレンズに取り付けるフィルターは、強い光や余分な光(紫外線)を除去したり視覚効果を与えるために使います。
電気信号の中から雑音(ノイズ)を除去するのもフィルターで行われます。インターネット上の有害な情報をカットするのもフィルターです。このような情報の処理を「フィルタリング」と言います。
一方、信号ではなく、具体的な物質を除去するのは「フィルトレーション」という操作です。空気中のゴミや水や油の中のゴミを除去する、フィルトレーションは様々なところで使われています。医療マスクや防塵マスクは最も身近なフィルトレーションです。
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